ペルー暫定大統領、「早い年齢での性行為は女性の心の将来に役立つ」発言で非難の的に
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【2月20日 AFP】南米ペルーで10年間で8人目の大統領となったホセ・マリア・バルカサル暫定大統領(83)は19日、就任からわずか数時間で、過去の汚職疑惑や児童婚に関する発言をめぐり、激しい非難を浴びた。
バルカサル氏は18日、前任者のホセ・ヘリ前大統領が汚職疑惑で罷免されたことを受けて暫定大統領に選出された。任期は5か月余り。
弁護士で元裁判官でもあるバルカサル氏は、急進左派政党「ペルー・リブレ」を率いている。
2011年に不正行為により最高裁判所の判事を解任され、2022年には倫理違反と犯罪行為により地方裁判所の管轄区域ごとに設立されている弁護士会から除名された。
19日には、NGOもバルカサル氏の女性と少女の権利に関する過去を批判した。
バルカサル氏は2023年、児童婚廃止に関する議会討論で、「早い年齢での性行為は女性の心の将来に役立つ」と述べた。
その年、ペルーは18歳未満の結婚を禁止したが、バルカサル氏はこの改正に反対していた。以前は18歳未満でも、10代ならば両親の同意があれば結婚できた。
人権団体CNDDHHは19日、「物議を醸す経歴を持ち、少女に対する性暴力を正当化する発言をした権威ある人物の大統領選出」に懸念を表明した。
フローラ・トリスタン・ペルー女性センターは、バルカサル氏の大統領選出はペルーにおける「深刻な倫理的・民主主義的危機」を象徴するものだと述べた。
政府統計によると、ペルーでは女性の半数以上がパートナーから精神的、身体的、または性的虐待の被害を受けたと報告している。
バルカサル氏は、自身の発言が歪曲(わいきょく)され、文脈から切り離されて解釈されていると主張している。
ペルー議会のフェルナンド・ロスピリョシ暫定議長は18日、ヘリ前暫定大統領の解任を「非常に重大な過ち」と評し、「彼らはヘリ氏を解任したが、その後どうなるかは分からなかった。そして今、その結果を目の当たりにしている」と語った。
右派のケイコ・フジモリ氏は、バルカサル氏の暫定大統領指名を「この国にとって非常に悲しい日」と呼んだ。(c)AFP