【2月19日 AFP】中国警察がオーストラリアのフードデリバリー配達員に圧力をかけていたとの報道を受け、オーストラリア政府は19日、住民に対する外国の嫌がらせを非難した。

公共放送ABCによると、オーストラリアで働くフードデリバリーサービス「ハングリーパンダ(HungryPanda、熊猫外売)」の中国人配達員が、賃金と労働条件をめぐって争っている

だが、中国の通信アプリ「微信(ウィーチャット)」のグループチャットで抗議活動の計画について話し合っていたところ、中国警察から直接電話がかかってきたり、家族を通じて抗議活動に参加しないよう警告されたりした配達員がいるという。

中国・アジア料理に特化したフードデリバリー企業「ハングリーパンダ」は2017年、英国で中国人留学生によって立ち上げられた。AFPは同社にコメントを求めたが、回答は得られていない。

内務省の報道官は、「オーストラリア政府は、オーストラリア国民または合法的にオーストラリアに滞在している住民に対する監視、嫌がらせ、脅迫を容認しない」と述べた。

さらに、オーストラリアの外国からの干渉に対する対策本部はハングリーパンダの配達員に関するABCの報道を「認識している」と述べたが、個別の事案についてはコメントを控えた。

匿名の政府筋はABCに対し、中国警察は中国人が国外で抗議活動に参加するのを阻止しようとしたか、何らかの理由でハングリーパンダを支援しようとした可能性があると語った。

オーストラリアの情報機関は本件についてコメントしないと述べた。

オーストラリア保安情報機構は昨年の年次脅威評価で、「複数の外国政権」がオーストラリアの国民と住民を監視、嫌がらせ、脅迫しようとしていると述べた。

オーストラリア連邦警察は今月、中国警察の指示で、仏教系新興宗教「観世音菩薩心霊法門」をスパイしたとして、中国人2人を外国からの干渉罪で訴追した。(c)AFP