エプスタイン元被告との関係発覚のビル・ゲイツ氏、AIサミットでの基調講演をキャンセル
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【2月19日 AFP】ゲイツ財団は、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告の捜査に関する資料「エプスタイン・ファイル」に名前を記載された米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏が、インドで開催中の主要AI(人工知能)サミットで19日に予定されていた基調講演をキャンセルしたと発表した。
同財団は声明で、「慎重に検討した結果、AIサミットの主要優先事項に焦点が当てられるようにするため、ゲイツ氏は基調講演を行わない」「ゲイツ財団は、インドにおける共通の保健と開発の目標推進に向けた活動に引き続き全力で取り組んでいく」と述べた。
インドの首都ニューデリーで開催されているAIインパクト・サミットでは19日、同国のナレンドラ・モディ首相やIT企業の最高経営責任者(CEO)らが、AIがもたらす機会と脅威について講演する。
ゲイツ財団は、ゲイツ氏の代わりに同財団のアフリカとインドの事務所長が講演するとしている。
ゲイツ氏は今月、エプスタイン元被告と過ごした「すべての瞬間」を後悔していると述べた。一方、元妻のメリンダ・フレンチ・ゲイツ氏は、元夫にはエプスタイン元被告との関係についてまだ答えるべき疑問があると述べている。
米司法省が先月新たに開示した300万ページ以上の資料には、多くの著名人とエプスタイン元被告がやり取りしたメール含まれており、多くの場合、温かい友情、違法な金融取引、プライベートな写真などが明らかになっている。
開示されたメールの下書きの中で、エプスタイン元被告はゲイツ氏がロシア人少女や既婚女性と不倫していたと主張。
自身とゲイツ氏との関係について、「ロシア人少女たちとの性行為の結果に対処するためにビルが薬を手に入れるのを手助けしたことから、既婚女性との密会を手助けしたことまで」多岐にわたると記している。
エプスタイン・ファイルに名前が記載されているからといって、その人物が犯罪行為をしたことにはならない。
億万長者の慈善家であるゲイツ氏は、4日に放送された9News Australiaのインタビューで、「彼(エプスタイン元被告)と過ごしたすべての瞬間を後悔しており、謝罪する」と述べた。
さらに、「あのメールが送られたことはない。デマだ」「彼が何を考えていたのかは分からない。私を何とかして攻撃しようとしていたのだろうか?」と続けた。
ゲイツ氏の広報担当者も新たな資料が開示された後、「これらの文書が示しているのは、ゲイツ氏と継続的な関係を築けなかったことに対するエプスタイン元被告のいら立ちと、彼がわなにかけ、名誉を傷つけるためにどれほどのことをしようとしていたかということだけだ」と述べた。
一方、メリンダ氏は米NPRのインタビューで、今回の資料開示は「結婚生活での非常につらい時期の記憶をよみがえらせた」と語った。
「そこにどんな疑問が残っているのか、私はすべてを知ることすらできないが、それらの疑問は、彼ら、そして元夫に向けられるべきだ。答えるべきは彼らであり、私ではない」と述べた。(c)AFP