ウクライナ、ミラノ・パラリンピックで政府関係者が開会式などボイコットへ
このニュースをシェア
【2月19日 AFP】ウクライナのマトベイ・ビドニー青年スポーツ相は18日、国際パラリンピック委員会(IPC)がロシア選手の国旗使用を容認したことを受け、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季パラリンピックで政府関係者がボイコットを行うと発表した。
IPCは17日、6人のロシア人選手と4人のベラルーシ人選手が、中立ではなく自国の国旗の下で大会に参加することを認めたとAFPに明かした。ロシアはウクライナ侵攻以降、国際スポーツの大半から排除されており、このIPCの決定はウクライナの強い反発を招いた。
ビドニー氏は決定を「言語道断」と批判し、ロシアとベラルーシが「スポーツを戦争、うそ、侮辱の道具に変えている」と非難。SNSへの投稿で「ウクライナの公的代表者はパラリンピック大会に出席しない。開会式にも参加しない」「その他の公式パラリンピック行事にも参加しない」と記した。
ウクライナ・パラリンピック委員会のワレリー・スシュケービッチ会長は17日、AFPに対し、ウクライナ選手団はパラリンピックをボイコットしないと述べている。
ウクライナ選手団は冬季パラリンピックで伝統的に強く、2022年北京大会でのメダル獲得数は全体2位だった。スシュケービッチ会長は「われわれが参加しなければ、ウクライナのパラリンピアンやウクライナそのものを大会から排除することで、プーチン(ロシア大統領)に勝利を主張する機会を与えることになる」と述べた。
一方、ウクライナのアンドリー・シビハ外相は、各国に開会式をボイコットするよう働きかけるよう、在外大使らに指示したと述べ、「ロシアの対ウクライナ戦争が続く中で、侵略国の旗をパラリンピックで掲げることを認めるのは、道義的にも政治的にも誤りだ」としている。
ミラノ・パラ開催国イタリアのアントニオ・タヤーニ外相も批判に加わってIPCの決定に再考を求め、欧州連合(EU)のスポーツ担当コミッショナー、グレン・ミカレフ氏も開会式欠席を表明した。
IPCの決定は、開催中の五輪を監督する国際オリンピック委員会(IOC)とウクライナの間での緊張が高まる中で下された。
IOCは、ロシア侵攻の犠牲者を描いたヘルメットの着用を巡り、ウラジスラフ・ヘラスケビッチに出場停止処分を科した。
さらに、開会式でウクライナのプラカードを掲げて選手団を先導した女性がロシア人であると判明し、ウクライナ側の怒りは一層強まった。報じられるところによれば、この女性は長年ミラノに住んでいる反政府派のロシア人女性だという。(c)AFP