【2月21日  People’s Daily】上海市で開催された「第8回中国国際輸入博覧会」が2025年11月10日に無事閉幕した。今回の輸入博は取引が活発で、年間換算の成約意向額は834億9000万ドル(約12兆9000万円)に達し、前回比4.4%の増加となり、過去最高を更新した。

中国は世界第2位の消費市場・輸入市場であり、国家レベルの国際輸入博を開催し、継続的に世界に市場を開放し続ける唯一の発展途上国である。市場の規模は大きく、成長の見通しも良好だ。今回の輸入博では、出展企業数が過去最高を記録し、中国の超大規模市場の旺盛な生命力と活気を示した。出展者とバイヤーは熱心に商談を重ね、成約額は記録を塗り替え続けた。

 
髪の毛1本がはっきり見え、30キロの「荷」を軽々と担ぎ、力を正確に感知するアームが精密作業をこなす、具身AI(エンボディドAI)の仏系スタートアップ企業「雲帆智控(Yunfan Zhikong)机器人科技(ロボットテクノロジー)」のブースでは電力分野の作業に使用できる具身型AI(エンボディド・インテリジェンス)ロボットが実演を披露していた。

同社の李双圻(Li Shuangqi)総経理は「初めての輸入博への出展で、大きな収穫を得た」と強調する。「連日、コア部品サプライヤーからエンドユーザーまで多くの上流・下流企業と効率的に接触することができた。また隣接ブースのバイオニックセンサーチームや減速機メーカーと技術パラメーターを交換し、互いの生産ラインを見学する約束もできた」と、輸入博傘下の効果を称賛した。

中国市場の潜在力は、その巨大な規模だけでなく、完璧なサプライチェーンの優位性と強力なイノベーションの原動力にもある。

米国の老舗塗料メーカー「シャーウィン・ウィリアムズ(Sherwin-Williams)」アジア太平洋地区総経理の呉忠華(Wu Zhonghua)氏は「当社製品はすでに地元のサプライチェーンに深く組み込まれている。中国には整った産業チェーンのサポート体制、豊富な人材リソース、そして開放的で包容力のあるビジネス環境があり、エコシステムの相乗効果が非常に際立っている」と語った。

カナダのスポーツウェア企業「ルルレモン(Lululemon)」のカルビン・マクドナルド(Calvin McDonald)CEOは「我々は常に中国市場を楽観視している。中国消費者の健康意識は日増しに高まり、スポーツ消費の潜在力は絶えず解放されている。中国市場はすでにビジネス成長推進の重要なエンジンとなっている」と語った。

今回の輸入博で発表された「世界開放度報告2025」によると、24年の中国の開放指数は前年比0.5%増加し、129の経済体中38位となった。包容性と開放性とに満ち活力あふれる中国の超大規模市場は、世界経済の安定成長により大きな力を貢献するであろう。

貿易は交流を促進し、繁栄を生み出す。輸入博の追い風を受けて、ますます多くの国内・国外の企業が優れた製品で市場の認可を得、成長の「加速」を実現している。

「輸入博は我々により広い市場を開いてくれた」、トーゴ共和国のモリンガ(和名:ワサビノキ)の種子油(Ben oil)を出展したクラウディア(Claudia)さんは、今回の輸入博で順調に販売代理店を見つけることができた。「今後、より多くのアフリカ商品を中国に持ち込みたい」と語った。
  
今回の輸入博では、後発開発途上国からの出展企業数が163社に上り、前年比23.5%増加した。アフリカ製品専門エリアが拡張され、アフリカ企業の出展数は前年比80%増加した。ナミビア共和国のエムブラ(Mbura)駐中国大使が述べたように、輸入博がつなぐのは先進国だけでなく、グローバル・サウス諸国の発展への期待でもある。「輸入博特急便」に乗ることで、より多くの発展途上国が発展の高速道路を走行し始めている。

海外から消費者の食卓まで、一杯の牛乳の新鮮さをどう保つのか?この問題について、ニュージーランドの乳業会社「ザランド(Theland)」のアジア太平洋地域市場総監の閻致軍(Yan Zhijun)氏は「中国税関など複数部門が『検査検疫と通関の同時許可』の政策を導入し、物流と通関が最短72時間で完了するようになった」と話す。

「輸入博スピード」「輸入博イノベーション」が企業発展の自信をさらに強くしている。

ザランドのストーリーは、中国が制度型開放の効果を継続的に高めていることの生きた縮図と言える。現在、中国は30の国と地域との間で23の自由貿易協定を締結している。 設計から製造までデータによるトータルソリューション企業「ヘキサゴン・マニュファクチャリング・インテリジェンス(Hexagon Manufacturing Intelligence)」の胡志成(Hu Zhicheng)市場部マネージャーは「ビジネス環境から市場機会まで、中国が着実な歩みと開放的な姿勢で、常に世界の企業の発展にとっての肥沃な土壌であり続けることが実感できる」と語る。

今回の輸入博では、貿易商談会や投資促進セミナーなど関連イベントが80回以上開催され、数多くの協力成果が生まれた。輸入博を通じて、中国がハイレベルな対外開放によって深層的な改革を進め、高品質な発展を推進し、世界経済にとってより多くの安定性と確実性をもたらしていることが見て取れた。
 
14社の国営系企業で組織した「中央企業バイヤー回廊」が初登場し、100社近い国営企業から2万人を超す購買担当者が会場に来て買い付けに参加し、58の専門チームを組織して商談を行った。中国の経済発展における需要が、そのまま中国と海外との協力の接点となっている。

今回の輸入博の医療機器・医薬品健康関連展示エリアは多くの人で賑わい、様々なイノベーション製品が来場者の目を見張らせた。

「わが社は8年連続で輸入博に参加している。輸入博というプラットフォームを通じて、『古い友人』との技術協力が強化でき、また国際的な最先端リソースと連携できる新たな道筋も見つけることができた」、医療診断ソリューションの総合プロバイダー「迪安診断集団(Dian Diagnostics Group)」の公共事業部の馬小芸(Ma Xiaoyi)総経理はこのように輸入博を高く評価している。

開放によって改革と発展を促進し、世界各国と機会を共有し、共に発展する。絶えず現代化へと向かう中国は、これからも必ずや世界により多くの安定性とポジティブなエネルギーを注ぎ込むことだろう。(c)People’s Daily /AFPBB News