【2月17日 AFP】オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は17日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」関係者の親族とみられる自国民34人のシリアからの帰国をめぐり、支援を拒否する考えを示した。

シリアのクルド人当局者によると、オーストラリア国籍の34人は、ロジ拘留キャンプから16日に解放されたが、シリア当局との「調整不足」により首都ダマスカスに移動できず、キャンプに戻ることを余儀なくされた。

外国のジハード主義者の親族が拘留されている同キャンプを管理するのはクルド人勢力だ。

こうした状況を受けてアルバニージー氏は「自ら招いた結果だ。海外に渡ってカリフ制国家の樹立を図り、われわれの生活様式を破壊しようとした人々に対しては、率直に言って同情はない」と公共放送局ABCに語った。

また「子どもたちが影響を受けるのは不幸なことだが、われわれは何の支援も提供しない」とし、犯罪を犯している人物については、帰国時に「法の厳正な適用を受ける」だろうとも述べた。

ISメンバーの家族の帰還をめぐっては、オーストラリアで論争を引き起こしている。一部の政治指導者は彼らが国家安全保障に脅威を与えると考えているが、その一方で「悲惨な」状況に置かれている自国民を支援するよう政府に求める声もある。

国際非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン・オーストラリア」は2023年、11人の女性と20人の子どもを代表して訴訟を起こし、彼らの帰還を求めた。

しかし、連邦裁判所はオーストラリア政府がシリアでの拘留を管理していないと判断し、この訴えを退けた。

外国のジハード主義者の親族が拘留されているロジ拘束キャンプを管理するのはクルド人勢力だ。(c)AFP