【2月17日 AFP】米ホテルチェーン大手ハイアット・ホテルズのトーマス・プリツカー会長が16日、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告と親密な関係にあったことの発覚を受け、辞任した。

プリツカー氏は、エプスタイン元被告が2008年に未成年の少女らに売春をあっせんした罪で有罪判決を受けた後も、同被告との交友を維持し、連絡を取り合っていた。

プリツカー氏は米メディアが報じた声明の中で、「良き経営管理とは、ハイアットを守ることであり、特にジェフリー・エプスタインとギレーヌ・マクスウェル氏との関係については深く遺憾に思う」と述べた。

エプスタイン元被告の元交際相手のマクスウェル受刑者は、元被告と少女らへの性的人身取引の罪を共謀した罪で有罪判決を受け、拘禁20年の刑に服している。

ハイアットは声明の中で、エプスタイン元被告には言及せず、プリツカー氏が会長の職を退き、5月の株主総会で取締役の再選を求めないことを明らかにした。

米メディアは、2018年にエプスタイン元被告がプリツカー氏に対し、アジア旅行中の女性が予約を取るのを手伝うよう依頼したメールのやり取りを報じた。

女性はプリツカー氏に対し、「ジェフリー(・エプスタイン元被告)のために新しいガールフレンドを見つけてあげようと思う」と伝え、これに対しプリツカー氏は「フォースと共にあらんことを」と返答した。

米政府が開示したエプスタイン被告の捜査に関する資料「エプスタイン・ファイル」には、大量のメールのやり取りも含まれており、世界中の政財界の大物がエプスタイン元被告とつながっていたことが発覚した。

ファイルによって犯罪を犯したことが証明されていなくても、エプスタイン元被告との関わっていたということで汚名を着せられ、辞任した人物は多い。

プリツカー氏は、2028年大統領選で民主党の有力候補の一人と目されているイリノイ州のJB・プリツカー知事のいとこだ。(c)AFP