【2月17日 AFP】映画『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』への出演で知られる米俳優のロバート・デュバルさんが15日、死去した。95歳だった。妻のルシアナ・デュバルさんが16日に明らかにした。

ルシアナさんは「昨日、最愛の夫であり、大切な友人であり、現代を代表する最も偉大な俳優の一人に別れを告げた。ボブは自宅で穏やかに息を引き取った」と述べた。

60年以上にわたるキャリアで多数の作品に出演したデュバルさんは、率直な物言いで派手さを嫌う性格で知られた。映画『テンダー・マーシー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、その他に6回ノミネートされた。90代に入っても演技を続け、監督としても活躍した。

「世界にとって彼はアカデミー賞受賞俳優であり、監督であり、物語の語り手だった。私にとっては、ただ、すべてだった」とルシアナさん。

「彼の演技への情熱は、役柄への深い愛情や、おいしい食事、そして人々を相手に語り合うことへの愛情に劣らぬほど深かった」

記憶に残る演技は数多いが、特に『ゴッドファーザー』シリーズで演じた、物静かで忠実なマフィアの相談役トム・ヘイゲンや『地獄の黙示録』での狂気じみたウィリアム・キルゴア中佐が挙げられる。

『ゴッドファーザー』シリーズで共演した俳優のアル・パチーノさんは「ロバート・デュバルさんと共演できたことは名誉だった」と述べ、「彼はまさに生まれながらの俳優だった。演技への理解、そして驚異的な才能は永遠に記憶されるだろう。彼がいなくなるのは寂しい」と続けた。

『ゴッドファーザー』シリーズ(1972年、1974年)や『地獄の黙示録』(1979年)を手掛けたフランシス・フォード・コッポラ監督は、デュバルさんの死を「大きな痛手」と表現。「素晴らしい俳優であり、アメリカン・ゾエトロープの初期から欠かせない存在だった」とインスタグラムにメッセージを投稿した。

デュバルさんは、映画『アラバマ物語』(1962年)への出演で注目された。当時31歳で、ハリウッド俳優としては遅咲きだった。『ネットワーク』(1976年)や『パパ』(1979年)、『テンダー・マーシー』(1982年)などへの作品でさまざまな役柄を演じた。

しかし生前、最もお気に入りだと語っていたのは、1989年のテレビミニシリーズ「ロンサム・ダブ」で演じた、年老いた皮肉屋のテキサスレンジャーからカウボーイに転身したアウグストゥス・マクレー役だった。(c)AFP