【2月17日 AFP】英政府は16日、イングランド各地で今年5月に予定される30の選挙区での地方選を延期するのを中止すると発表した。苦境に立たされているキア・スターマー政権による方針転換で、反移民の強硬右派政党「リフォームUK」を率いるナイジェル・ファラージ党首は勝利を宣言した。

スターマー政権は先月、リフォームUKへの苦戦が予想される地方選を延期すると決定したが、激しい反発を受け、裁判を数日後に控える中で撤回した。

閣僚たちは、広範な地方自治体の再編を実現するために延期が必要だと主張していた。

だが、政府は「最近の法的助言を踏まえて」延期を撤回したと述べた。

スティーブ・リード住宅・コミュニティ・地方自治担当相は、影響を受ける地方自治体の首長に宛てた公開書簡で、「政府は2026年5月に行われるすべての地方選を実施することを肯定する」と述べた。

さらに、地方選実施を支援するため、再編中の21の地方自治体に対し最大6300万ポンド(約131億円)の資金を提供すると付け加えた。

スターマー氏率いる中道左派・労働党政権は、1年7か月前の総選挙で圧勝して政権を握って以来、朝令暮改が相次ぐなど危機的状況に陥っている。

労働党は、5月7日にイングランド各地で行われる地方選で苦戦すると広く予想されている。

地方選が実施される地域には、ロンドンを構成する32の特別区すべてに加え、16の大都市圏と6の州が含まれる。

労働党は、選挙の延期を予定していたほとんどの地方議会で現在主導権を握るか、行政運営に協力している。このため野党は、労働党政権が民主主義を否定していると非難していた。

ファラージ氏は、地方選延期をめぐり高等法院に提訴しており、19日に公判が始まり次第、証言する予定だった。

ファラージ氏は地方選の延期が撤回が発表された直後、「われわれは労働党政権を法廷に訴え、勝利した」「民主主義のために闘っているのはリフォームUKだけだ」と投稿した。(c)AFP