【2月21日 CGTN Japanese】中国で自動車業界の価格適正化に向けた初の公式ガイドラインが正式に施行されました。国家市場監督管理総局は2月12日、「自動車業界の価格行為に関するコンプライアンスガイドライン」を公布し、3カ月にわたる意見公募を経て実施に踏み切りました。業界内で続いてきた過度な値下げ競争、いわゆる「内巻(過当競争)」への対応が、従来の自主的な呼び掛け段階から制度的監督へと移行した形です。

ガイドラインは全5章28条で構成され、自動車の生産段階と新車販売段階の双方を対象に価格関連行為を細かく規定しています。生産企業に対しては、価格カルテルの実施や補助金などを通じて出荷価格を生産コスト以下に設定する行為に重大な法的リスクがあると明示しました。販売企業には、明確な価格表示の徹底や虚偽価格による消費者の誘引禁止などを求めています。

これまで業界の「反内巻」対策は主に業界団体による提言にとどまっていました。昨年5月には中国汽車工業協会が公正競争の順守を呼び掛け、その後、関係当局も新エネルギー車分野の秩序整備を協議しました。しかし、収益環境は厳しさを増しています。中国汽車流通協会によると、昨年の業界利益は4610億元(約10兆2000億円)でしたが、販売利益率は4.1%と過去5年で最低水準でした。

経済学者の盤和林氏は、今回のガイドラインにより「コストを基礎に市場を指向する」価格原則が明確になり、無秩序な価格競争の是正につながると評価します。また、企業に対して差別化戦略を促す効果も期待されると指摘します。制度整備を通じて市場環境の透明性と安定性が高まり、自動車業界の健全で持続的な発展につながることが期待されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News