2023年6月、釜山高裁での控訴審判決後、心境を語る被害者(c)news1
2023年6月、釜山高裁での控訴審判決後、心境を語る被害者(c)news1

【02月16日 KOREA WAVE】韓国で2022年5月に起きた「釜山・回し蹴り」事件の被害女性が捜査機関の不十分な対応が加害者に有利に働いたとして国を相手取り起こした国家賠償訴訟で勝訴した。ソウル中央地裁は13日、「国は被害者に1500万ウォンを支払え」と命じた。

裁判所は「当時の被害者の状態から見て、性暴力の動機や状況が強く疑われたにもかかわらず、具体的な状況を把握していたはずの実姉の供述を確保しなかった」と指摘。「捜査機関が必要な措置を取らなかったのは不合理であり、加害者が加えた性暴力の具体的態様が解明されなかった点で、国家には賠償責任がある」と判断した。

さらに「被害者は相当な苦痛を受けたが、控訴審でようやく性犯罪が追加認定された。被害の具体的内容が十分に解明されたとは言い難く、精神的苦痛を被った」と述べた。

事件は2022年5月22日未明、30代の男が釜山・西面で、帰宅途中だったこの女性を追いかけ、オフィステル1階の廊下で回し蹴りを浴びせて倒し、防犯カメラの死角へ引きずり込んで性的暴行を図ったとされるものだ。

男は一審で殺人未遂罪により懲役12年を言い渡されたが、二審では強姦殺人未遂罪が追加で認められ、刑期は20年に引き上げられた。2023年9月、最高裁がこの判決を確定させた。

被害者は、捜査や裁判過程で十分な情報共有や参加が保障されず、性暴力の疑いに対する適切な捜査がなされなかったと主張してきた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News