労働新聞(c)news1
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【02月16日 KOREA WAVE】北朝鮮で「自力更生」路線の強化以降、幹部層の不正腐敗が深刻化し、体制安定を揺るがす要因になっているとの分析が出ている。近く開かれる見通しの第9回党大会では、幹部の規律引き締めが主要議題になる可能性が高い。

韓国の国策研究機関・統一研究院は12日、公表した研究報告書で、過去5年間の北朝鮮の政治・社会・経済・軍事の変化を分析した。

報告書によると、北朝鮮は2021年の第8回党大会で、国際社会の対北朝鮮制裁長期化に対応するため「自力更生」を経済の核心路線に掲げた。しかしその後、幹部の腐敗がむしろ拡大したと指摘する。

従来、多くの幹部は対外貿易や密輸などを通じた非公式資源を生活維持の手段としてきたが、制裁強化でこうした収入源が制約された。その結果、地域住民に対する動員や搾取が強まり、不満が高まっているという。

さらに、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記は政権10年目を迎えた2021年以降、自身の業績を強調するため大規模建設事業を同時多発的に推進。現場幹部の負担が増大し、不満と不正が拡大したとの分析も示された。

報告書は、幹部の思想的緩みや規律低下が体制上の重要問題に浮上していると強調。朝鮮中央テレビで放映されたドラマ「白鶴原の新しい春」でも、地方幹部による暴力や土地等級の不正操作、穀物横領などが描かれ、農民の不満が具体的に表現されたと指摘した。

北朝鮮が通常は隠そうとする地方の実情をあえて描写したのは、問題を認め、解決を促す強いメッセージだと解釈される。

実際、キム・ジョンウン総書記は最近、公開の場で幹部を厳しく叱責する場面を増やしている。昨年1月の党書記局拡大会議では、飲酒接待などの不正行為を理由に地方幹部の処分を指示。その後も官僚主義や規律弛緩を繰り返し批判してきた。

今年1月の龍城機械連合企業所の竣工式では、工事遅延を「無責任で無能な幹部のせいだ」と批判し、現場で副首相を解任する異例の措置も取った。

こうした流れを踏まえ、今月下旬に予定される第9回党大会では、党規律の強化や腐敗摘発を柱とする「規律建設」、民心に基づく党の統治力を高める「作風建設」が前面に打ち出される可能性が高いとみられている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News