【2月14日 AFP】ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪で、戦死者追悼ヘルメットの着用を巡り失格処分になったウクライナのウラジスラフ・ヘラスケビッチが異議申し立てを行ったものの、13日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)は訴えを棄却した。

ヘラスケビッチは、ロシアによるウクライナ侵攻後以降に亡くなった母国の選手たちの写真が描かれたヘルメットを競技で着用し続けたことで、12日に競技から除外されていた。

CASは、ヘラスケビッチの「国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)および国際オリンピック委員会(IOC)に対する」訴えを退けたと発表。CASのマシュー・リーブ事務総長によると、仲裁人は「ヘラスケビッチ氏の追悼の意図や、ウクライナ国民とウクライナのアスリートが戦争で受けた悲しみと破壊への理解を広めようとする試みに深く共感している」としたものの、ヘルメットはIOCの「アスリート表現ガイドライン」に違反すると結論づけた。

13日、ドイツ・ミュンヘンでウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にこのヘルメットを手渡したヘラスケビッチは、「悔しい」「このヘルメットについて誰も文句を言っていなかった。完全に差別的な決定だ。本来なら自分はそこにいるべきだった」と語った。(c)AFP