反移民の「リフォームUK」政党支持率で圧倒的な首位、SNSにAI生成の広告動画が氾濫 英
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【2月14日 AFP】英国の政党支持率でナイジェル・ファラージ氏率いる反移民の右派ポピュリスト政党「リフォームUK」がキア・スターマー首相率いる中道左派の与党・労働党を大きくリードしていることが示された後、リフォームUKの支持者を描いたAI(人工知能)生成動画がソーシャルメディアにあふれている。
専門家によると、ティックトックやX(旧ツイッター)、インスタグラムで数万回も視聴されたこうした偽動画は、法律違反には当たらないため、規制当局の措置を講じることはないという。
これらの動画は、1月31日に公表された「The i Paper」と「BMG Research」の政党支持率に関する世論調査で、リフォームUKが32%と労働党(20%)に12ポイント差、中道右派の野党・保守党(17%)に15ポイント差をつけてトップに立っていることが示された後に拡散し始めた。13日にも新たな動画が投稿されている。
こうした動画(一部はGoogle Veo 3で作成されたもの)には、タワーブリッジやレスター・スクエアなどのロンドンのランドマーク付近で英国旗を掲げて行進する、超リアルな白人の男女が登場する。
AIで生成された白人の男女は「私たちは祖国を取り戻したい」などのシュプレヒコールを繰り返し、視聴者に反政府デモへの参加を呼び掛けている。
AFPの調査によると、一部の登場人物の英語は途中で英国訛りから米国訛りに変わった。これは、リフォームUKの支持者とされる白人の男女がAIによって生成されたことを示す明確なサインだ。
英国のメディア規制機関である放送通信庁(オフコム)は、これらの動画はオンライン安全法に違反していないと述べた。
オフコムの広報担当者は、「オフコムの役割は、企業が適切なリスク評価を実施し、適切な安全対策を講じていることを確認することだ。プラットフォームに対し、特定の投稿やアカウントを削除すべきかどうかを指示することはない」と述べた。
TikTokは、今週AFPから警告を受けた後、一部の動画をAI生成動画に分類した。
英国を拠点とするAI専門家のヘンリー・アジダー氏は、これらの動画は英国法に違反していないため、今後も拡散し続ける可能性が高いと述べた。これらの動画は人々を暴動や暴力に駆り立てるものではないという。
「プラットフォームと法執行機関の双方が今、難しい判断を迫られている」「この調査で明らかになったのは、基本的にどんなプラットフォームであっても、AIで生成されたコンテンツを一貫して徹底的にモデレートしようとすると、すべてを把握するのは本当に難しいということだ」とアジダー氏はAFPに語った。(c)AFP