美団、配達員向け重病支援を拡充 入院費補償を新設
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【2月27日 東方新報】美団(Meituan)は2月6日、2月10日から「配達員重病支援プラン」を拡充すると発表した。プラットフォームが費用を負担し、全国で安定的に稼働する100万人超の配達員と、その父母、配偶者、子どもを対象に、入院・診療に関する補完的な医療保障を新たに無料で提供する。
同社によると、この支援プランは2019年に始まり、これまで9回の見直しを経てきた。累計の支援件数は延べ7570件、支援金の総額は2.1億元(約47億4022万円)を超え、1件当たりの最高支給額は20万元(約451万4500円)に上る。今回の拡充により、美団の直営都市で働く配達員やその家族が、対象となる重症101種、軽症51種に該当した場合、入院・診療で自己負担が5000元(約11万2862円)を超えた分について払い戻しを受けられる。すべての形態の配達員とその主要な家族を対象に、入院診療まで含めた保障を整えたのは業界でも初めてだとしている。
同プランでは、当初は配達員本人のみが対象だったが、現在は配偶者、父母、子どもまで含めた支援体制が整い、副業の配達員にも対象が広がっている。美団が行った調査では、配達員が最も不安に感じている生活上の課題として「家族の健康」が突出して多かったという。実際、これまでに支給された支援金の7割以上が家族向けで、父母への支援が約6割を占めた。
具体的な事例もある。遼寧省(Liaoning)阜新市(Fuxin)で働く女性配達員は乳がんと診断された後、4万5000元(約101万5762円)の支援を受け、経済的な不安を抑えて治療に専念できたという。また西安の男性配達員は、重度の難聴と診断された娘の治療費として8万元(約180万5800円)の支援を受け、人工内耳手術につなげた。
今回の取り組みは、美団が進める「多層的な福利保障」の一環でもある。基礎的な保障として年金保険の補助や職業傷害保障を整え、加えて重病支援や子ども向け公益プログラム、職業転換支援などを重ねている。さらに、健康診断や食事補助、休憩拠点の整備など、日常生活を支える施策も進めている。
専門家は、こうした多層的な保障が、配達員の安心感を高めると同時に、安定した人材確保やサービス品質の向上にもつながると指摘する。美団側は、今後も制度を見直しながら、配達員とその家族がより安心して働き、暮らせる環境づくりを進めていくとしている。(c)東方新報/AFPBB News