ウクライナ選手、戦死者追悼ヘルメットでの失格でCASに異議を申し立て
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【2月13日 AFP】ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪で、戦死者追悼ヘルメットの着用を巡り失格処分になったウクライナのウラジスラフ・ヘラスケビッチが12日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てた。
CASは「この申し立ては、ヘラスケビッチ氏が戦争で命を落としたウクライナ人アスリートの肖像を表示したヘルメットを競技で着用しようとしたことが、五輪憲章に反すると判断した国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)審査団の決定に異議を唱えるものだ」と述べた。
ヘラスケビッチは、ロシアによるウクライナ侵攻後以降に亡くなった母国の選手たちの写真が描かれたヘルメットを競技で着用し続ける意向を示していたが、国際オリンピック委員会(IOC)から「IOCのアスリート表現ガイドラインを順守できなかった」とされ、IBSFから失格処分を受けた。
失格処分を受けてヘラスケビッチはX(旧ツイッター)で「これがわれわれの尊厳の代償だ」と述べ、戦死者の写真をあしらったヘルメットの画像を投稿した。
競技には出場しないものの大会にはとどまることを許されたヘラスケビッチは、コルティナ・スライディングセンターで記者団に対し、自身の失格は「完全に間違っている」と述べた。
「特に今回の五輪では、ほぼ同じ状況にある他の選手が異なる扱いを受け、何の制裁も受けなかったケースがすでにあった」としたヘラスケビッチは「本当に嫌な考えが頭に浮かぶし、この状況はロシアのプロパガンダに利用されるとも思っている」と付け加えた。
ウクライナ人が戦争で「何の理由もなく殺されている」と述べ、「命をささげた人々をたたえるべきだと信じている」と語った。(c)AFP
