【2月13日 AFP】ドイツのヨハン・ワーデフール外相は12日、会議でイスラエルを標的とした発言をしたとして、国連のフランチェスカ・アルバネーゼ特別報告者(パレスチナ自治区の人権担当)の辞任を求めた。

ワーデフール氏はX(旧ツイッター)に、「私は国連の特別報告者制度を尊重している。しかし、アルバネーゼ氏は過去にも数多くの不適切な発言をしてきた。私はイスラエルに関する彼女の最近の発言を非難する。彼女の立場は擁護できない」と投稿した。

フランスのジャンノエル・バロ外相も11日、アルバネーゼ氏の辞任を求めた。

アルバネーゼ氏は7日、中東の衛星テレビ、アルジャジーラがカタールの首都ドーハで開催したフォーラムにリモートで参加し、パレスチナ自治区ガザ地区での、「世界の大半」と西側メディアの多くが「ジェノサイド(集団殺害)」を可能にしたと批判した後、「人類共通の敵」に言及。

「世界の大半がイスラエルを止めるどころか、イスラエルに武器を供給し、政治的な口実や政治的庇護を与え、経済的・財政的支援を行っているということこそが問題だ」と述べた。

さらに、「国際法は機能していない」が、「われわれは今や、人類共通の敵がいることを認識している」ため、チャンスはあると付け加えた。

フランスの議員団は10日、バロ氏に書簡を送り、今アルバネーゼ氏の「反ユダヤ主義的」発言を非難した。

議員団は書簡で、アルバネーゼ氏が「イスラエルを人類共通の敵」と明示していると主張し、フランス政府に対し「国連のあらゆる任務を即時解かれるべきだ」と求めた。

これを受けてバロ氏は11日、「フランスは、フランチェスカ・アルバネーゼ氏の言語道断かつ非難されるべき発言を断固として非難する。発言は、政策を批判しても差し支えないイスラエル政府ではなく、イスラエル国民に向けられたものであり、断じて容認できない」と述べた。

フランス弁護士会は12日、議員団を「虚偽のニュースを拡散した」として提訴し、アルバネーゼ氏の発言が「悪用目的で」拡散されたと主張した。

アルバネーゼ氏は11日、バロ氏の発言前に収録されたニュース専門テレビ局、フランス24のインタビューで、「私は『イスラエルは人類共通の敵だ』とは一度も言っていない」と強調した。

アルバネーゼ氏は今週Xに投稿した動画で、「人類共通の敵は、パレスチナでのジェノサイドを可能にした『システム』であり、ジェノサイドの資金源である金融資本、ジェノサイドを隠蔽(いんぺい)するアルゴリズム、そしてジェノサイドを可能にする兵器などが含まれる」と強調した。(c)AFP