人民元の対ドル為替レート 6.90元台に迫る
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【2月16日 CGTN Japanese】オフショア市場における人民元の対ドルスポットレートは、北京時間2月10日午後3時の時点で、一時6.90元台に迫りました。同日の人民元の対ドル中間レートは6.9458元で、前日比で65ベーシスポイント上昇しました。
中国国家金融・発展実験室の龐溟特任シニア研究員は、人民元高は複数の要因が重なった結果だと分析しています。ドル指数の下落が非ドル通貨の上昇を後押ししたことに加え、中国の1月の外貨準備高が412億ドル増加し、越境資金フローの安定性に対する市場の信頼が強まりました。さらに、春節前に輸出企業の外貨決済需要が増えたことも、元高を押し上げる要因となりました。
龐研究員はまた、市場の人民元相場観が「レンジ内変動」へと変化し、市場心理が顕著に改善した点が注目に値すると述べています。2026年は、引き続き双方向変動を伴いながらも緩やかな元高基調が予想される一方で、持続的で明確な上昇トレンドと判断するには慎重な検証が必要だと予測しています。同時に、地政学リスクや世界貿易構造の不確実性が、一時的な変動要因となる可能性も残ると述べました。
現在のような為替市場の変動幅が拡大する局面では、企業にとって為替リスクをヘッジする重要性が一段と増しています。龐研究員は、ヘッジ取引の本質は「予想の安定化」「コストの固定化」「不確実性の低減」にあると強調し、為替レートの短期的な大幅変動による利益の浸食を回避し、経営の予見可能性を高められると補足しました。これは特に輸出型製造業や輸入依存度の高い企業にとって、特に重要だと述べています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News