【2月12日 AFP】英国政府は、文書のロゴを「国王陛下の政府(His Majesty's(HM) Government)」と書かれたものから「英国政府(UK Government)」と書かれたものに切り替えたと発表したことで、右派政治家から批判されている。

英国政府は正式には、国王チャールズ3世にちなみ「国王陛下の政府」と表記される。

ウェブサイトやその他の文書では、これまで「国王陛下の政府」のロゴが使用されていた。

だが、労働党の閣僚は今週、「すべての対外的な文書において、『英国政府』を主要なロゴとして使用するという戦略的決定がなされた」と発表した。

この動きは10日、野党・保守党の一部議員から「英国の歴史、文化、そして憲法上の合意に対する敬意を欠く」と非難された。

保守党のアレックス・バーガート議員は、「ひそかに伝統を消し去ろうとするとは、いかにも労働党らしい」と述べた。

これまでは2024年まで政権を握っていた前保守党政権の指示で、主要なロゴは英国の国章と「国王陛下の政府」で構成されるものを「可能な限り」使用することになっていた。

政府報道官は、この措置は「透明性」を高めるためだと述べた。

英国の立憲君主制廃止と共和制樹立を求める市民団体「リパブリック」のグラハム・スミス代表は日刊紙デーリー・テレグラフに対し、「これは正しい措置であり、権力者(国王)ではなく国民に奉仕するという政府の真の目的を反映している」と述べた。

米司法省が少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告に関する資料「エプスタイン・ファイル」300万点以上を新たに開示したことで、元英王子のアンドルー・マウントバッテン・ウィンザー氏とエプスタイン元被告の関係がさらに詳しく明らかになり、王室は危機に陥っている。

スミス氏は、エプスタイン・ファイルの開示により、英王室の支持率が低下していると指摘。

リパブリックの委託で調査会社サバンタが実施した世論調査によると、王室の支持率は45%で、1月中旬にユーガブが行った調査の57~59%を下回った。

スカイニュースの委託で実施され、11日に公表されたユーガブによる世論調査によると、回答者の45%が、チャールズ国王は、エプスタイン元被告との関係を理由に「王子」の称号や爵位「ヨーク公」などを剥奪するなど、弟アンドルー氏から距離を置くためにできる限りのことをしたと考えている。

回答者の40%近くは、チャールズ国王はもっと努力すべきだと答えた。(c)AFP