「見つけてから駆除」は限界…ソウル市、昆虫大発生への事前対応を強化へ
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【02月12日 KOREA WAVE】「ラブバグ」などのように、特定の時期に都市部や生活圏へ大量出現し市民生活に影響を及ぼす、いわゆる「大発生昆虫」について、ソウル市が事前予測と管理へ踏み出す。ここ数年、出現が繰り返され苦情が相次いだことを受け、対応の軸足を「事後対応」から「予測・予防」へ移す。
市によると、市民健康局はラブバグやトウヨウモンカゲロウを対象に、発生実態の調査と出現時期・地域の予測体制を整えるための調査業務を進めた。個体を除去することに重心を置くのではなく、反復的な出現パターンを把握し、対応のタイミングを前倒しする狙いだ。
調査では、大発生昆虫の分布や生息環境の把握に加え、過去の苦情データ、発生時期、気象・環境要因を総合的に分析する。市は結果を踏まえ、25区が共通で活用できる管理基準と対応ガイドラインを整備する方針だ。
背景には、近年ほぼ同時期に出現が続き、毎年同様の不便が生じてきた現実がある。特に2024年はラブバグ関連の苦情が急増し、散水や捕集といった一過性の対処では限界が明確になった。
市の集計では、ラブバグ防除に関する苦情は2022年の4418件から2023年に5600件へ増え、2024年には9296件に達した。直近3年間の合計は約1万9000件。2025年も上半期だけで4695件が寄せられている。
出現時期は比較的はっきりしている。ラブバグは主に6~7月、トウヨウモンカゲロウは5~6月に集中する。活動期間は短いが、その間に生活圏全体へ大量に現れ、不快感や忌避感を増幅させてきた。
これまで市は、生態系への影響を考慮し、殺虫剤の使用を抑えつつ、散水や捕集などの物理的・非化学的手法で対処してきた。ただ、多くが苦情発生後の対応にとどまり、反復出現の管理には十分でなかったとの評価がある。
ラブバグとトウヨウモンカゲロウは疾病を媒介せず、生態系の中で一定の役割も担う。そのため、防除の在り方を巡る議論も続く。市は、害虫と断定しにくい点を踏まえ、慎重なアプローチが必要だとしている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News