便利すぎて危険?…“AIエージェント”に韓国IT大手が使用ストップ命令
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人工知能(AI)がパソコン内部の情報を把握し、マウスやキーボード操作まで代行するオープンソースAIエージェント「オープンクロー(OpenClaw)」の利用が急拡大する中、韓国のIT企業が相次いで社内使用禁止措置に踏み切った。
IT業界によると、ネイバー、カカオ、タングンは最近、開発者を含む社員に対し、社内ネットワークおよび業務用端末でのオープンクロー使用を制限するとの通知を出した。
カカオの関係者は「会社の情報資産を保護するため、社内網と業務機器でオープンソースAIエージェントであるオープンクローの使用を制限することを案内した」と説明した。
ネイバーとタングンも同様に、社内での接続や利用を遮断していることが確認されている。
国内で特定のAIサービスを名指しで禁止するのは、2025年初めに個人情報流出やサイバーセキュリティ懸念から、中国のAIモデル「ディープシーク」の利用が制限されて以来となる。
オープンクローは、オーストリアの開発者ピーター・スタインベルガーが開発したオープンソースAIエージェントだ。メールの読み取り、カレンダー管理、ファイル整理、PCコマンド実行などを人の介入なしに自律処理できる点が特徴とされる。
最近、米シリコンバレーの開発者コミュニティを中心に注目を集め、急速に拡散。先月29日には公式ブログで、これまで使われていた「クロードボット」「モルトボット」を経て、正式名称を「オープンクロー」に統一したと発表した。
業界では、AIがPC操作権限を持つこと自体が▽機密情報の外部流出▽社内システムへの不正アクセス▽意図しないコマンド実行――といったリスクにつながりかねないとの見方が強い。
IT業界関係者は「開発効率を高める可能性は大きいが、社内網での使用は情報セキュリティの観点から慎重にならざるを得ない」と指摘している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News