自宅地下室で21年かけ制作 ニューヨーク市の模型、博物館で展示
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【2月11日 AFP】米ニューヨークのニューヨーク市立博物館で今週、非常に精緻な同市のスケール模型が展示される。この模型は、トラック運転手の男性が趣味として手掛けたもので、21年かけて自宅の地下室で少しずつ制作を進めていた。
約80万個の部品で構成された木製模型には、エンパイア・ステート・ビルや自由の女神像といったランドマークだけでなく、少し離れた地区も鳥瞰図のように見渡すことができる。
「まるで飛行機で約1200メートル上空から窓の外を眺めているようだ」と、模型を手掛けたジョー・マッケンさん(63)はAFPに語った。
縦約15メートル、横約8メートルのカラフルな模型を前に、「人々はいつも街を歩き回っているが、こんなふうには見ていない。皆、上を見ているが、ここでは下を見るんだ」と笑顔を見せた。
マッケンさんは2004年に制作を開始。毎晩、バルサ材を削って小さなポリスチレン板に貼り付け、街を区画ごとに制作し、それぞれを個別に保管していた。最終的には300以上のポリスチレン板を組み合わせ、ニューヨーク市全体を、河川や湾も含めて完成させた。
制作期間中、妻と3人の子どもたちは「とても協力的」だったという。
■「これを本当に自分が作ったのか?」
模型は現在のニューヨークを完全に再現したものではない。2001年9月11日の同時多発攻撃で破壊されたツインタワーが、新しいワン・ワールド・トレード・センターと並んで再現されている。
ニューヨーク生まれで現在は州内の別の場所に住むマッケンさんは、「『これを本当に自分が作ったのか』って思う。信じられないよ」と語り、20年以上を費やした完成品を前に今でも驚いているといった表情を見せた。
博物館側は、マッケンさんがティックトックで作品を公開し、数百万人の閲覧者を集めているのを見て、展示を企画した。
ニューヨーク市立博物館のチーフキュレーター兼副館長エリザベス・シャーマン氏は、来館者に「模型の中に自分の物語を見つけてほしい」と述べ、「自分の住んでいる場所や家族の出身地、訪れてみたい場所など、それぞれの街との関係を見つけてほしい」と語った。(c)AFP/Ben Turner