次の主戦場は“目の上”…韓国サムスン、メタやアップルと競うARグラス革命
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【02月11日 KOREA WAVE】拡張現実(AR)グラス市場が本格的に立ち上がりつつある。メタ(Meta)が初の製品を投入して口火を切り、韓国サムスン電子やアップルも本格参入することで、ARグラス市場は2030年までに30倍以上に急拡大する見通しだ。
これを受け、K-ディスプレイ(韓国ディスプレイ産業)はARグラスを次世代の成長エンジンと見込み、関連技術の開発を加速させている。ただし、メタが初号機に中国オムニビジョンのLCD(液晶ディスプレイ)を採用したことで、有機EL(OLED)を主力とするK-ディスプレイは初期市場の先取りに出遅れた。一方、スマートグラス市場はまだ始まったばかりで、LCDが主流になると断定するのは時期尚早との見方が大勢を占めている。
市場調査会社トレンドフォースによると、今年のARグラスの世界出荷量は前年(62万台)比53.2%増の95万台に達する見込みだ。ARグラスは年平均で3桁成長を続け、2030年には出荷量が34倍となる3211万台に拡大すると分析されている。
ARグラスは、実際の風景の上に3Dの仮想情報を表示する眼鏡型ウェアラブルAIデバイスだ。ディスプレイを搭載せず、カメラ・マイク・スピーカーのみで音声AIを通じて情報を得る製品は「AIグラス」、ディスプレイを搭載して視覚情報まで表示できる製品は「ARグラス」と分類される。両者を総称して「スマートグラス」と呼ぶ。
先陣を切ったのは米ビッグテックのメタだ。メタは昨年、眼鏡メーカーのレイバンと協業したスマートグラス「レイバン・メタ」シリーズを発売した。市場の反応が好調だったことから、6カ月で注文量を増やし、最近ではARグラスの注文量が87.5%増の15万台に達している。
英HSBCは、スマートグラスの利用者が2035年に2億8900万人、2040年には市場規模が2000億ドルに達すると予測している。米ブルームバーグ通信は、メタがスマートグラスの生産目標を最大3000万台まで引き上げる案を検討していると報じた。
サムスン電子、グーグル、アップル、OpenAIなど、モバイル・ビッグテック企業も相次いでスマートグラス市場に参入している。
サムスン電子は昨年10月にXR(拡張現実)機器「ギャラクシーXR」を発表したのに続き、グーグル、ワービーパーカー、ジェントルモンスターと手を組み、AIベースのスマートグラス(仮称:ギャラクシーグラス)を開発中だ。最初の試作品は早ければ年内に公開される見通しだ。
業界では、ギャラクシーグラスが「軽量AIスマートグラス」から「ARグラス」へと段階的に展開されると見ている。サムスン電子は先月29日のカンファレンスコールで「拡張可能なマルチモーダルAIにより、次世代XR・ARグラスなど多様なフォームファクターで没入型体験を提供する」と述べている。
アップルも、ディスプレイ搭載の有無に応じて2種類のスマートグラスを検討している。自社ディスプレイを持たず、iPhoneと連動する製品(コードネームN50)は、早ければ今年中に生産される見込みだ。OpenAIも、iPhoneをデザインしたジョナサン・アイブと協力し、スクリーンレスAI端末の開発に着手している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News