京畿道坡州市の烏頭山統一展望台を訪れ、望遠鏡で北朝鮮側を眺める市民(c)news1
京畿道坡州市の烏頭山統一展望台を訪れ、望遠鏡で北朝鮮側を眺める市民(c)news1

【02月11日 KOREA WAVE】肉眼で北朝鮮を望めることで知られ、韓国の統一教育と安全保障観光の拠点となってきた京畿道坡州市の烏頭山(オドゥサン)統一展望台に、人気カフェブランド「トゥーサムプレイス」が出店する。接境地の経済活性化で成功例とされる「愛妓峰スターバックス」を参考に、第2の名所づくりを狙う。

統一省などによると、烏頭山統一展望台の管理監督機関である国立平和統一民主教育院(統一教育院)は1月、「国有財産の有償使用許可」に関する公開入札を実施し、トゥーサムプレイスを優先交渉対象に選定した。関連手続きを経て最終落札者に決まり、来週中にも契約を結ぶ見通しだ。「トゥーサムプレイス烏頭山統一展望台店」は3月中旬のオープンが予定されている。

1992年開館の烏頭山統一展望台は、漢江と臨津江の合流点に位置し、対岸の北朝鮮黄海南道開豊郡一帯を肉眼でも確認できる。青少年向けの統一・安全保障教育の場として、また外国人のDMZツアーなど朝鮮半島安全保障観光の定番として知られる。

一方で、展示や利便施設などインフラ、コンテンツ不足は長年の課題だった。とくに2024年11月、京畿道金浦の接境地にある愛妓峰展望台(愛妓峰平和生態公園)にスターバックスが入店し、「北朝鮮を眺めながらコーヒーを楽しめる異色スポット」として国内外で話題化。金浦市によれば、週末来訪者は約8倍に増えたという。

こうした動きを受け、統一省内では愛妓峰の事例を手本に、烏頭山統一展望台を観光・教育の新たな拠点へ刷新する案が浮上。「烏頭山トゥーサム」はその一環で、南北平和政策の文脈に沿い、世界的な統一名所への再整備を目指す。

店舗は屋外展望台に隣接する4階に入る予定。漢江と臨津江の合流点、北朝鮮地域を一望できる立地だ。契約は3年ごとに1回更新可能で、最長6年とされる。

統一省関係者は「先行きが見通せない南北関係の中でも、北朝鮮に一歩近づきたいという観光客の足が途切れないことを期待している」と話している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News