クロエ・キム、トランプ氏の中傷発言受け「愛と思いやりを」
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【2月10日 AFP】米スノーボード女子代表のクロエ・キムは9日、ドナルド・トランプ米大統領が、同じく五輪代表のフリースタイルスキー男子のハンター・ヘスを「本物の負け犬」と中傷したことを受け、より多くの「愛と思いやり」が必要と呼びかけた。
トランプ氏は8日、母国が分裂の危機にある中、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪で国を代表することに複雑な思いがあると話したヘスを「本物の負け犬」と批判した。ヘスは先週、「星条旗を身に着けているからといって、米国で起きているすべてのことを代表しているわけではない」と記者団に語っていた。
こうした状況について、二度の五輪金メダリストのキムは9日、「両親が移民であるため、とても身近な問題だ」とした上で、「米国は私と家族に多くの機会を与えてくれたが、同時に意見を述べる権利もあると思う。米国を代表することを本当に誇りに思っている」と述べた。
また、「こういった時期には、団結し、お互いを支え合うことが本当に重要」「愛と思いやりを持って行動する必要があり、もっとそのような姿勢が見られるといいと思う」とも付け加えた。
キムは先週、インスタグラムに「多様性、尊厳、希望を受け入れるときに最も強い国」を代表することを誇りに思うと投稿していた。
■「多様性は強さ」
同じくスノーボード米代表のベア・キムも、多様性が米国の強さだと語った。
ベアは「明らかに、私たちは非常に分断されている」としながら、「個人的には、米国を代表することを非常に誇りに思っている。しかし、多様性こそが私たちを非常に強い国にし、特別な存在にしていると思う」と述べた。
また「世界のどこにも、自分がやりたいことを本当に実現できる場所は他にないと思う。今日ここに座っている私たち4人がいい例。私たちは皆、異なる場所から来た。クロエは両親がここに移住し、私の場合は祖父母が米国に移住した。そして私たちは皆、ここで自分の夢を追いかけている」とも付け加えた。
中国代表選手からもこの状況についてコメントが出ている。女子スロープスタイルで銀メダルを獲得した谷愛凌(アイリーン・グー)だ。米国で生まれの谷は、ヘスとトランプ氏の対立について「とても悲しい」と語った。
「実は、数日前…(トランプ氏の)批判メッセージの前にヘスから電話をもらった。彼は『スキーをしようとしているだけなのに、世界中が自分に向かってくる気持ちを理解できるのは君だけだと思う』と言っていた」と語った。(c)AFP