【2月9日 AFP】キア・スターマー英首相の首席補佐官、モーガン・マクスウィーニー氏(48)は8日、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され、勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告と関係があったピーター・マンデルソン氏(72)を駐米大使に任命した責任を認め、辞任した。

マクスウィーニー氏は声明を発表し、「慎重に考えた結果、政府を辞任することを決めた」と述べた。

「ピーター・マンデルソン氏を任命した判断は間違いだった。彼はわれわれの党、わが国、そして政治そのものへの信頼を損なった」とし、「私は首相にその任命を助言した責任を全面的に負う」とした。

マクスウィーニー氏は、2024年7月の選挙でのスターマー氏の圧倒的勝利で重要な役割を果たしたことで、一部から「政治で最も影響力のある男」と呼ばれていた。

同氏の辞任は、外務省が、昨年9月にスターマー氏によって解任されたマンデルソン氏への退職金を再調査している中で発表された。解任の理由は、エプスタイン元被告との交友関係だった。

数十年にわたり英政治と労働党の中心人物だったマンデルソン氏。サンデー・タイムズの報告によると、大使としてのわずか7か月の在任期間で3万8750~5万5000ポンド(約820万~1180万円)の退職金を受け取ったとされている。

1月30日に米国司法省が公開した文書によると、マンデルソン氏は2008年の金融危機を含む時期に、英国の大臣としてエプスタイン元被告に機密情報を漏えいしたとされている。

この暴露によりスターマーへの圧力が高まり、マンデルソン氏は公職での不正行為の疑いで警察の捜査対象となった。

外務省は声明で、「新たに明らかになった情報と進行中の警察の捜査を踏まえ、マンデルソン氏の退職金についての再調査を開始した」と発表した。(c)AFP/Helen ROWE