【2月9日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は8日、母国が分裂の危機にある中で国を代表することに複雑な思いがあると話したミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の同国代表選手を「本物の負け犬」と批判した。

フリースタイルスキー男子ハーフパイプ代表のハンター・ヘスは4日の記者会見で、暴力的な移民摘発および政治的混乱で深刻な緊張を抱える米国を代表することについてどう感じるかと質問されると、「自分が全く好まないことがたくさん起きているし、多くの人もそうだと思う」「旗(星条旗)を身に着けているからといって、米国で今起きていることのすべてを代表しているわけじゃない」と述べた。

ヘスは「今、米国を代表することには複雑な感情がある」と続けた。

米国大統領が五輪の代表選手を批判するのは極めて異例だが、トランプ氏はヘスの発言に反応し、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「ハンター・ヘスという本物の負け犬は、今回の冬季五輪で自分は祖国を代表していないと言っている」「そう思うならば、代表チームの選考に参加すべきではなかったし、彼がチームにいるのは残念だ。こういう人間を応援するのはとても難しい」と記した。

米国内の政治的緊張は、ミラノ・コルティナ五輪にも影響を及ぼしており、米国選手団警護のために移民・税関捜査局(ICE)の一部職員が派遣されていることに怒りの声が上がっている。また開会式ではJ・D・バンス米副大統領にブーイングが浴びせられた。(c)AFP