仏元文化相ラング氏、IMA理事長辞任 エプスタイン資料公開で
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【2月8日 AFP】少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告に関する最新の資料公開に関連し、フランスのベテラン政治家で元文化相のジャック・ラング氏が7日、アラブ世界研究所(IMA)理事長を辞任すると明らかにした。
フランスのジャンノエル・バロ外相に宛てた手紙で辞意を表明した。バロ外相は記者団に対し、暫定理事長の指名プロセスを開始する予定だとしている。
2013年から務めるIMA理事長からの辞任を表明したラング氏だが、自身の不正行為については否定している。ラング氏は、エプスタイン元被告の資料公開で名前の挙がった仏公人としては、これまでで最も著名な人物の一人だ。
AFPが確認した文書では「次回の理事会で辞任を申し出る」と書いていた。ただ、4日の時点では、エプスタイン元被告の資料に名前が挙がったことを理由に辞任はしないとしていた。
仏検察当局は6日、エプスタイン元被告の資料に名前が挙がったことを受け、ラング氏と娘のキャロライン氏に対し「悪質な脱税収益の資金洗浄」に関する予備調査を開始したと発表した。
7日、辞任が報じられる前の時点でラング氏は、自分に対する告発は「根拠がない」と述べ、調査を歓迎するとAFPに語っていた。
公開された資料には自身の名前が670回以上出てくるが、ラング氏は「この調査は、私の誠実さと名誉を疑う告発に多くの光を当てるだろう」と強気の姿勢を示していた。
また資料に登場する2016年設立のオフショア会社の定款に、自身の名前が記載されていることには「非常に驚いている」と述べるとともに、エプスタイン元被告には慈善家としてのみ働きかけていたと説明した。
一方、調査報道サイト「メディアパルト」によると、映画プロデューサーの娘カロリーヌ氏も、エプスタインの遺言書で500万ユーロの受益者として名前が記載されていた。
カロリーヌ氏はすでにフランスの独立映画プロデューサーを代表する団体である独立プロデューサー連合(SPI)の代表職を辞任している。
なお、エプスタイン元被告の資料に名前が挙がっていても、それ自体が不正行為の事実を意味するものではない。ル・モンド紙とメディアパルトも、ラング氏やカロリーヌ氏がエプスタイン元被告の性的犯罪に関与していることを示唆するものはないとしている。
ラング氏は、1980~90年代の社会党フランソワ・ミッテラン大統領の時代に文化相を務めた。人気の音楽イベントなどを立ち上げるなど、革新的な仕事で広く知られている。(c)AFP