ソウル市松坡区オリンピック路のロッテワールドタワー・ソウルスカイ展望台から望む住宅街(c)news1
ソウル市松坡区オリンピック路のロッテワールドタワー・ソウルスカイ展望台から望む住宅街(c)news1

【02月08日 KOREA WAVE】ソウル市内の住宅供給が増えたことで、ソウルから他地域へ移動する人口の純流出規模が、35年ぶりに最小水準まで縮小したことが分かった。首都圏外縁部、とりわけ京畿道へ流出していた需要が弱まった影響とみられる。

国家データ処・国家統計ポータル(KOSIS)によると、2025年にソウルから転出超過となった人口は2万7000人だった。ソウルは高い住宅費負担などを背景に、1990年以降一貫して転出超過が続いてきたが、年10万人を超えていた純流出規模は、2022年に3万5000人、2023年に3万1000人、2024年に4万5000人と低水準で推移してきた。2万人台まで減少したのは35年ぶりだ。

国家データ処の関係者は「ソウルの住宅完成戸数が増え、京畿道へ移る人口が減ったことが主な要因だ」と説明した。

この影響で、京畿道の人口純流入規模も過去最小となった。2025年の京畿道への純流入は3万3000人にとどまり、これまでで最も小さい。京畿道は2016~2021年には毎年10万人台の純流入が続いていたが、2022年は4万4000人、2023年は4万5000人へと縮小した。2024年には6万4000人に一時回復したものの、昨年は再び減少に転じた。

一方、ソウル市が先月公表した「人口移動分析」(2001~2024年)では、20~30代の若年層の流入が目立つ。2019年に1万9000人の純流入を記録して以降、20~30代はソウルから他地域へ出る人数より、他地域からソウルへ入る人数が多い状況が続いている。

2024年に他地域からソウルへ転入した人の内訳をみると、京畿道が53.0%で最多、次いで仁川広域市が7.7%だった。首都圏からの流入が全体の70.7%を占めており、若年層を中心にソウル回帰の流れが続いていることがうかがえる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News