【2月7日 AFP】ノルウェーのメッテ・マリット皇太子妃(52)は6日、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との交友、そしてそれが王室に与えた恥辱を「深く後悔している」と述べた。

米司法省が先週新たに開示した300万ページ以上の資料で、エプスタイン元被告と皇太子妃の意外なほど親密な交友が明らかになったことを受け、ノルウェーでは2001年にホーコン皇太子と結婚した平民出身の皇太子妃が王妃になれるかどうかが疑問視されている。

皇太子妃は王宮からの声明で、「ジェフリー・エプスタインとの交友を深く後悔している。私が失望させてしまったすべての方々に謝罪することが重要だ。また、王室、特に国王と王妃をこのような状況に陥れてしまったことも後悔している」と述べた。

声明はさらに、皇太子妃はもっと詳しく釈明したいと考えているが「今はできない」として、皇太子妃は「非常に厳しい状況」に置かれていると強調した。

「エプスタイン・ファイル」に名前が記載されているからといって、必ずしも犯罪に加担したことを意味するわけではない。

エプスタイン元被告は2008年に未成年者への売春あっせんなどの罪を認め、2019年に少女らへの性的人身取引の罪の裁判を待つ間に死亡した。

皇太子妃は2011年、エプスタイン元被告へのメールで、「(同元被告について)グーグルで検索した」「(結果は)あまり良くなかった」と述べ、笑顔の絵文字で締めくくった。

2012年、エプスタイン元被告に仏パリで「妻探し」をしていると告げられると、皇太子妃は、パリは「不倫にはちょうどいい」が、「妻にするならスカンジナビア(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク)人の方が良い」と返答した。

今週実施された世論調査では、ノルウェー国民の約半数がメッテ・マリット皇太子妃は女王になるべきではないと回答。皇太子妃を支持すると回答したのは3分の1未満だった。

皇太子妃がホーコン皇太子との結婚から10年以上が経過した2011~2014年にエプスタイン元被告と多数のメールをやり取りしていたことについて、ヨーナス・ガール・ストーレ首相が説明を求めている。

エプスタイン元被告との交友の発覚により、皇太子妃の評判は著しく下落した。皇太子妃は現在、ホーコン皇太子と結婚する前のパートナーとの間に生まれた連れ子、マリウス・ボルグ・ホイビー被告(29)の裁判にも対処している。

ホイビー被告は、4人の女性をレイプした罪や元交際相手の女性に対する暴行罪など38件の罪に問われており、有罪となれば16年以下の拘禁刑を科される可能性がある。

皇太子妃はまた、不治の肺疾患を患っており、将来的にはリスクの高い肺移植手術が必要になる可能性が高い。

エプスタイン・スキャンダルには、世界経済フォーラム(WEF)のボルゲ・ブレンデ総裁や、「加重汚職」の容疑で捜査を受けているノルウェーの元首相で、ノーベル委員会の委員長も務めたトルビョルン・ヤーグラン氏ら、ノルウェーの著名人も巻き込まれている。(c)AFP