【2月6日 AFP】環境保護団体グリーンピースは5日、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪のスポンサーであるエネルギー大手ENIに対する抗議デモを行い、化石燃料による排出ガスが冬季スポーツの存続を脅かしていると警告した。

五輪開幕を翌日に控える中、イタリア・ミラノ中心部にある大聖堂前に黒い油に覆われた五輪シンボルの模型を設置した活動家たちは、「汚染企業を五輪から追い出せ」と書かれた横断幕を掲げた。

化石燃料の燃焼は地球の急速な温暖化を引き起こし、冬を短く穏やかにするため、冬季スポーツにとって大きな問題となる。

グリーンピース・イタリアは声明で「ENIによるミラノ・コルティナ2026へのスポンサーシップは無害ではない。こうした企業が地球に与えている損害を忘れさせるための目くらましだ」「ENIの排出は、五輪そのものが依存している雪と氷を消し去る手助けをしている!」と発表した。

国際オリンピック委員会(IOC)は4日、化石燃料企業による冬季スポーツのスポンサー停止を求める2万1000筆の署名を受け取ったことを確認した。

IOCのカースティ・コベントリー会長は記者団に対し、IOC側は請願書の提出者と面会したと述べ、「アスリートたちが声を上げる場を持てているのは本当に良いこと」「私たちはより良くなるために、そして関係者がより良くなるために対話を続けている。ただ、それには時間がかかる」と語った。

ENIはミラノ・コルティナダンペッツォ五輪とパラリンピックの聖火トーチを製作し、バイオディーゼル燃料のHVO(水素化植物油)で稼働する約250台の発電機を提供している。同社はこれが温室効果ガスの削減に寄与するとしている。

2050年までにカーボンニュートラルを達成するとの誓約にもかかわらず、ENIの直接的および間接的な温室効果ガス排出量は過去5年間で明確な減少傾向を示していない。

グリーンピースは、数十年にわたる化石燃料事業によって過去および将来に生じる環境被害に対する同社の責任を明らかにすることを目的として、ENIを相手取った気候変動訴訟を現在進めている。(c)AFP