【2月6日 AFP】ベルギーのアントワープ控訴裁判所は5日、銀行アプリで料金を振り込んだふりをして売春婦をだました客の男に対し、レイプ罪で有罪判決を言い渡した。前例のない判決だという。

ベルギーなどの欧州の複数の国で売春は合法となっており、港湾都市アントワープはこの業界で働く人々(その大半は女性)の保護に努めてきた。

アントワープ控訴裁判所の広報担当者はAFPに対し、ベルギーの売春婦が料金を支払わない客を訴えること自体は珍しくないが、支払い拒否、あるいは振込控えの偽造が、法廷で性行為に対する同意の欠如、ひいてはレイプとみなされたのは初めてだと述べた。

裁判所は、ベルギー刑法でレイプは「同意していない人物との性的挿入(身体の一部や物体を女性器・肛門・口に故意に挿入する行為)」と定義されており、「性行為が策略などの処罰対象となる行為の結果である場合」は同意がないとみなされると説明した。

裁判所によると、前払いを要求されると、男は銀行アプリを使って料金を振り込んだふりをして故意に被害者を欺いた。

男は同じ女性に対して同様の行為を6回繰り返し、そのたびに署名のない振込履歴か、以前に完了した振込のスクリーンショットが表示された携帯電話を見せたという。

広報担当者によると、男は30代のブルガリア人で、コカインの影響下で行動したと法廷で証言した。

男は拘禁3年の執行猶予付き判決を言い渡されたほか、心理療法を受けるとともに、薬物を使用していないことを証明するため定期的な検査を受ける義務を課された。(c)AFP