【2月6日 AFP】ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪で反ドーピングに取り組む世界反ドーピング機関(WADA)の幹部は5日、五輪に出場するスキージャンプ選手が競技上の優位性を得るためにヒアルロン酸を陰茎に注射しているという奇妙な主張について調査すると述べた。

この主張はドイツメディアが最初に報じたもので、選手のボディスーツ、特に鼠径(そけい)部周辺を調整して「帆」のような効果を生み出し、距離が数メートル延びる可能性があるという理論に基づいている。

昨年のノルディックスキー世界選手権では、チームがボディスーツの股間部分の縫い目を調整していたことが発覚し、ノルウェーのマリウス・リンビクとヨハン・アンドレ・フォーファングが3か月の出場停止処分を受けた。両選手は自分たちの知らないところでボディスーツが改造されたと主張していたが、処分は変わらなかった。

WADAのウィトルド・バンカ会長は、ミラノで行われた記者会見で「陰茎注射」の主張について質問されると、笑みを浮かべながら「スキージャンプは(自身の母国である)ポーランドで非常に人気があります。ですから、この件について調べることをお約束します」と述べた。

また、WADAのオリビエ・ニグリ事務総長は「私はスキージャンプの詳細、これがどのように(パフォーマンス向上に)つながるのかについては把握していない。しかし、もし何かが明るみに出れば、それがドーピングに関連するものかどうかを必ず調査する。われわれは『その他の手段によるパフォーマンス向上』については扱わないが、禁止リスト委員会はこれがそのカテゴリーに該当するかどうかを検討する」と述べた。

独紙ビルトは先月、国内の医師のコメントを引用し、パラフィンやヒアルロン酸の注射によって「ペニスの一時的、視覚的な肥大」を作り出すことは可能であると報じた。しかしこの医師は「ただ、この方法で長さを伸ばすことはできない。こうした注射は医学的に適応されるものではなく、リスクを伴う」と付け加えた。(c)AFP