【2月6日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は5日、ロシアとの間で唯一残っていた核軍縮枠組みの新戦略兵器削減条約(新START)の失効を受け、新たな条約の策定を呼び掛けた。

戦略核弾頭の配備数等を制限する新STARTは5日、期限切れで失効した。これにより、両国間に核軍縮に関する条約が存在しなくなった。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、失効した新STARTについて、「ひどい交渉」で策定され、「重大な違反が行われてきた」と非難した。

その上で、「我々の核専門家が、未来にわたって長く維持できる、新しく、改善され、近代的な条約に取り組むべきだ」と述べた。

米ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は記者会見で、新しい条約交渉の間、新STARTの内容を維持する合意があるのか質問されたのに対し、「私の知るかぎりでは無い」と述べた。

ロシア外務省も4日、新STARTが失効すれば、配備可能な核弾頭数に関する制限に「もはや拘束されない」と述べた。

トランプ政権は、中国を含む新たな条約を繰り返し求めてきた。中国の核兵器数は増加しているが、米ロに比較すると規模は小さい。中国外務省は4日、「現段階では核軍縮交渉に参加しない」と述べた。

国連のアントニオ・グテレス事務総長は、米ロの核軍縮は「重大な局面」にあると述べ、「核兵器が使用されるリスクは数十年で最も高い」と警告した。(c)AFP