中国の五か年計画はなぜ世界の注目を集めるのか・中国
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【2月11日 People’s Daily】ドリアンの収穫期を迎えたマレーシアの果樹園から中国のスーパーマーケットの商品棚まで、ドリアンが届く最短時間はわずか36時間だ。国境検疫、物流、通関から制度的な革新まで、中国とマレーシアの貿易協力関係の高度化は、製品市場の拡大を牽引し、中国の消費者の需要を満たすと同時に、マレーシアの関連産業の輸出増加にもつながっている。
ドリアンの例から目を広げて貿易全体を見渡すと、中国とASEAN諸国の協力はますます緊密になっている。先日、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は「自由貿易協定(FTA)3.0版アップグレード議定書」に署名し、双方にとってより多くの市場機会を創出するとともに、地域の発展と世界経済に強力な自信を注入した。
現在の中国に注目し、今後5年またさらに長い期間の中国の発展に関心を持ち、その中から「安定の錨」「力の源」「発展の機会」を見出すことの意義は、まさにここにある。
中国の「五か年計画」は、なぜ世界の注目を集めるのか?
これについて、「五か年計画は中国の現代化建設における『メトロノーム』だ。この『メトロノーム』には中国自身の政策の継続性があるだけでなく、世界の発展の潮流と共鳴する同調的な感覚がある」という海外メディアの比喩表現が示唆に富んでいる。
影響力は未来への洞察力に由来する。非凡なリーダーシップがなければ、大勢を見極める戦略的計画と精密で効率的な戦略の実行は困難である。歴史的に見れば「五か年計画」は、トップダウンの設計と民意の聴取を統一し、時間軸に「中国の治」の制度的優位性を刻み込んできた。実践的に見れば、計画の青写真から発展の実景へ、一つまた一つの政策が着実に実行され、「人心が一つになれば泰山をも動かす」という雄大な力を示してきた。
中国共産党は強力な指導力、組織力、実行力を備え、短期的利益と長期的利益、部分的利益と全体的利益を総合的に考慮することができる。
影響力は機会性から生まれる。中国の「第15次五か年計画(26-30年)」が世界に「チャンスの一覧表」を提供すると評する声もある。またある多国籍企業のように「中国と歩調を合わせることは、未来と契約を結ぶことだ」と結論付けた例もある。
変動と混乱が入り混じる国際情勢の中で、中国自身の安定、発展、貢献は、極めて重要な「アンカー効果」を発揮している。中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議で審議・採択された「国民経済・社会発展第15次五か年計画の策定に関する中共中央の建議」は「双方向の投資協力の空間の拡大」「外資誘致の新たな優位性の構築」を提唱している。
この任務と目標は、いずれも世界に向けて積極的なシグナルを発している。米国IT大手「アップル(Apple)」が引き続き中国での投資を拡大し、米国系金融大手「ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)」が中国に本社を置く企業の資金調達の支援を表明するなど、「中国への投資継続」は外資企業の共通認識となっている。それは中国が安定した発展への見通しと巨大な相互利益の空間を有しているからなのだ。
「五か年計画」から見る現代化の道筋において、中国は独自の「目標ガバナンス」の実践を通じて、明確なメッセージを発信している。それは「世界には唯一絶対の現代化モデルもなければ、どこでも通用する現代化の基準もない」ということだ。
新興5か国(BRICS)(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)が設立した国際開発金融機関「新開発銀行(New Development Bank)」のジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)総裁が述べたように、中国は自主的かつ持続可能な方法で自らの発展の道を構築しており、それはまさにグローバル・サウス諸国が望む発展の道となっている。
「中欧定期貨物列車」の運行がドイツのデュイスブルク港(Duisburg)に活力をもたらし、中国と国交のある全ての後発開発途上国からの貨物全品目に対し関税ゼロ待遇を与え、30の国と地域との間で23の自由貿易協定を締結した。発展とウィンウィンを求める国々が手を携えて前進し、「発展の訴えが軽視されがちだった」新興市場国や発展途上国にとって、より多くの選択肢が生まれている。中国式現代化は中国のものであると同時に世界のものである。
この意味で、中国の「五か年計画」を通して人びとが目にするのは「中国式の長期主義」(未来に良い影響を与えることを重視する考え方)だけでなく、中国式現代化が切り開いた人類文明の新たな形態でもある。これは発展の結束力であり、文明の求心力でもある。
近頃、中国に関する3つの表現が深い意味を帯びている。それは「先見性国家」「エンパワーメント型国家」「文明型国家」の3つだ。これらは、中国の発展が世界の発展にもたらす三重の確実性、すなわち戦略の継続性、市場の安定性、文明の包容性を、一定の程度で体現しているものだ。
中国は一貫して一枚の青写真を最後まで描き続けており、誰かを挑発したり取って代わろうとしたことは一度もない。ひたすら自らのことに集中し、より良い自分になり、世界各国と発展の機会を分かち合ってきた。これは「中国の知恵」のグローバルガバナンスに対する啓示だと言えよう。(c)People’s Daily /AFPBB News