【2月5日 AFP】中米パナマの最高裁がパナマ運河両端の港を運営する香港系企業との契約を無効と判断したのを受け、中国の香港マカオ事務弁公室はパナマに「重い代償」を支払わせると脅迫した。だが、パナマのホセ・ラウル・ムリノ大統領は4日、この脅しを「強く」はねつけた。

ドナルド・トランプ米大統領が、中国がパナマ運河に対して過大な影響力を持っているとして、米国が建設した同運河の奪還をちらつかせ、ハチソンとの契約解除を求めて圧力を強めていた。

パナマ最高裁は1月29日、パナマ運河の大西洋側にあるクリストバル港と太平洋側にあるバルボア港の運営をめぐり、香港系企業の長江和記実業(CKハチソンホールディングス)の子会社がパナマ政府と結んだ契約を違憲とする判決を下した。

米国はこの判決を歓迎したが、中国は激しく反発した。

ブルームバーグによると、中国の香港マカオ事務弁公室は通信アプリ「微信(ウィーチャット)」のアカウントで、パナマが外圧に屈したと非難。

「パナマ当局は現状を認識し、軌道修正しなければならない」「この誤った道を進み続ければ、政治的にも経済的にも重い代償を払うことになるだろう」と警告した。

ムリノ氏この脅迫を非難し、パナマは法の支配を重んじ、「中央政府から独立した司法機関の決定を尊重する」と主張。

外務省がこの件について声明を発表し、「適切な決定を下す」と付け加えた。

中国外務省の林剣副報道局長は4日、中国は同国企業の「正当かつ合法的な権利と利益を断固として守る」と改めて表明。

米国を「東西冷戦時代の思考とイデオロギー的偏見」を持っていると非難し、「パナマ運河を強制的に所有し、法の支配の名の下に国際法を侵食しようとしているのは誰なのか、世界には明らかだ」と付け加えた。(c)AFP