【2月5日 AFP】ロシア・モスクワの裁判所は4日、両脚を失った傷痍軍人をからかったスタンダップコメディアンに対し、懲役5年9月の判決を言い渡した。ロシアは、ウクライナ侵攻に疑問を呈する者を対する徹底的な取り締まっている。

モスクワ在住のアルテミー・オスタニン被告(29)は昨年、地下鉄で傷痍軍人にばったり出会ったエピソードを舞台で披露し、傷痍軍人を「脚のないスケーター」と呼んだ。

ロシア政府支持派やメディアがこのジョークの動画をオンラインで拡散し、ウクライナ侵攻で負傷したロシア兵を侮辱したとして、オスタニン被告の処罰を求めていた。

裁判所は、宗教に関する別のジョークをめぐる憎悪煽動の罪と宗教感情を侮辱した罪でもオスタニン被告に有罪判決を下した。

国営ロシア通信(RIA)によると、オレシア・メンデレーエワ判事は「オスタニン被告の最終判決は、懲役5年9月となる」と述べた。

オスタニン被告はこのジョークについて、ウクライナでの「特別軍事作戦」の傷痍軍人をほのめかしたものではないと主張した。

ロシアの独立系メディアSOTAによると、オスタニン被告は法廷での最終陳述で、「私と同じような残酷な法的虐待に遭う人が二度といないことを願う」と述べた。

オスタニン被告は昨年逮捕された後、ロシアのテロリストおよび過激派のリストに加えられた。ロシアは反対意見を抑圧し、反対者を標的にするために日常的にこうしたレッテルを使用している。

ロシアは2022年にウクライナへの全面侵攻を開始して以来、批判者を黙らせるキャンペーンを大幅に強化している。(c)AFP