【2月3日 AFP】イタリアの首都ローマの観光名所「トレビの泉」で2日、入場料の徴収が始まった。資金確保とオーバーツーリズム対策が目的だという。

観光客は2ユーロ(約370円)を支払って泉の水盤に近寄り、バロック様式の傑作を背景に、日差しの中で写真撮影を楽しんだ。このエリアは、これまでに比べて大幅に混雑が緩和されている。

「2ユーロの価値がないなんて言えますか? 数千、いや数百万ユーロの価値があります。本当に美しい」と、ポーランドから訪れた観光客、アガタ・ハレズラクさん(41)はAFPに語った。

フェデリコ・フェリーニ監督の名作映画『甘い生活』で、俳優のアニタ・エクバーグが泉に入る有名な場面の舞台として知られるこの場所は、「永遠の都」ローマを訪れる多くの観光客にとって、最優先の見どころの一つだ。

しかしこれまでは、人が密集しすぎて、泉をゆっくり眺めることが難しい状況が続いていた。

寒さにもかかわらず短パンとTシャツ姿で訪れていた英国人観光客のフィリップ・ウィリスさんは、「大勢の人に取り囲まれることなく、自分のまともな写真が撮れてうれしい」と話した。

また、支払ったお金が「願わくば、この泉を何世代にもわたって保存することに使われるのなら」それも気持ちがいいとも語った。

広場の大部分は引き続き一般に開放されており、より近くで見るために料金を支払う代わりに、そこから写真を撮る人も多い。

ローマ市観光当局のアレッサンドロ・オノラート氏は記者団に対し、入場料により、年間少なくとも600万ユーロ(約11億円)の収入が見込まれると述べた。

収益の一部は、チケット売り場や観光客の誘導のための人件費に充てられる。

また、集められた資金は、ローマ市内の一連の博物館を市民が無料で利用できるようにするためにも使われるという。(c)AFP/Ella IDE