米国への「感傷」は何の助けにもならない、独首相
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【2月3日 AFP】ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は2日、敵対姿勢を強める米国との関係において、欧州は感傷に浸っている余裕はないと述べた。
フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所グループ本社で演説したメルツ氏は、欧州は伝統的な同盟国への依存から脱し、より自立する必要があると強調し、これまでの「当たり前」はもはや通用しなくなっていると主張した。
「とりわけ技術分野において、私たちはより主権的で独立した存在にならなければならない」とメルツ氏は述べ、「そして、そうした考えは米国にも当てはまる」と語った。
ドナルド・トランプ米大統領が、デンマーク自治領グリーンランドを米国が領有する可能性に言及したことは、欧州首脳らに衝撃を与えた。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、この一連の動きを「欧州全体にとっての戦略的な警鐘」と表現。欧州連合(EU)のダン・ヨルゲンセン・エネルギー担当委員は、EUが米国産液化天然ガス(LNG)の輸入に依存するリスクがあると警告した。
メルツ氏は、欧州は「私たちが直面している新たな現実の一部」に適応しなければならないと指摘した。
「大西洋を挟んだ関係は変化した」とメルツ氏は述べ、「この場にいる誰よりも、私自身がそのことを残念に思っている。しかし、過ぎ去った良き時代への感傷や思い出は、何の助けにもならない」と語った。(c)AFP