【2月2日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は1日、米首都ワシントンの総合文化施設ケネディ・センターを全面改修する考えを発表した。改修を行う場合、7月から2年間閉鎖するとした。同センターではここ数か月、チケット販売の低迷や出演者からの反発が続いている。

トランプ氏は昨年、ケネディ・センターの理事長に就任。それまでのプログラムの一部について「ウォーク(社会問題や人種差別、性差別などへの意識が高いことを指す)」的だと批判し、施設を「トランプ・ケネディ・センター」と改称した。

「トランプ・ケネディ・センターを最高の成功、美しさ、壮大さのレベルに引き上げる最速の方法は、約2年間エンターテインメント事業を停止することだと判断した」とトランプ氏は、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で述べた。また、閉鎖する場合は、建国250周年に当たる7月4日からになるとしている。

改修の判断については、理事会の承認が必要としているが、理事会のメンバーを指名したのはトランプ氏だ。

「トランプ・ケネディ・センターが建設、再活性化、完全な再建のために一時的に閉鎖されれば、間違いなく世界で最も優れたパフォーミングアーツ施設になる」とし、「米国は新しく美しいランドマークを多くの世代にわたって誇りに思うだろう」とも語った。

「完全な再建」の範囲は不明だが、トランプ氏はこれまでも、この建物が老朽化しており改修が必要だと主張してきた。ケネディ・センターは、暗殺されたジョン・F・ケネディ元大統領を記念し、1971年に開館した。

理事会改編とトランプ氏の理事長就任以降、同施設での公演を取りやめるアーティストが相次いでいる。オペラ歌手のルネ・フレミング氏や、作曲家のフィリップ・グラス氏が含まれるほか、ミュージカル「ハミルトン」も中止された。

ワシントン・ナショナル・オペラは最近、50年以上にわたり本拠地としてきたケネディ・センターを離れると発表した。

ワシントン・ポスト紙が昨年10月に報じたところによると、ケネディ・センターのチケット販売はパンデミック以降で最低水準に落ち込み、昨年は数万席が売れ残った。

さらに、昨年12月にトランプ氏がホストを務めた「ケネディ・センター名誉賞」のテレビ視聴率は、前年比25%減と記録的な落ち込みを示した。(c)AFP