【2月2日 AFP】英国のキア・スターマー首相は、自国がまだ参加していない欧州連合(EU)全体の兵器備蓄強化の取り組みを含め、防衛分野で欧州との協力を深めるべきだと述べた。

昨年、1500億ユーロ(約27兆5200億円)規模のEUの再軍備融資制度を利用可能にするための交渉が参加費をめぐる意見の相違によって決裂したことを受け、スターマー氏が発言した。

先週中国を訪問した際にスターマー氏は記者団に対し、より緊密な協力の可能性を探る姿勢は変わらないとし、「支出、能力、協力のいずれにおいても、われわれはもっと一緒に取り組む必要がある」と述べた。

2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、欧州諸国は軍備増強に奔走しており、EUはこれに対応して「欧州の安全保障行動(SAFE)」という融資制度を立ち上げた。

EU加盟国が再軍備を進めるために低金利で融資を受けられるよう設計されたこの制度をめぐり、英国はどの程度拠出するかについてEUと数カ月にわたり協議したが、合意には至らなかった。

これは、2024年7月の政権獲得以来、スターマー氏がブレグジット後のEUとの関係再構築を目指し、低迷する英国経済を活性化させようとしてきた取り組みにとって後退となった。

スターマー氏は、「SAFEのような制度やその他の枠組みを検討し、より緊密に協力できる方法がないかを探るべきだというのが私の主張だ」としている。

またスターマー氏は、EUの関税同盟への再加入を否定し、単一市場とのより緊密な関係を支持している。(c)AFP