【1月31日 AFP】英ロンドンの中央刑事裁判所は30日、真剣な交際や結婚の約束を避けデートや性的な関係を楽しむ「カジュアルな関係」にあった中国人女子学生を殺害したとして起訴された米国人の男に対し、終身刑(最低服役期間16年)を言い渡した。

ジョシュア・マイケルズ被告(26)は2024年3月、ロンドン大学ゴールドスミス校の同級生だった王哲さん(31)を刺したり首を絞めたりして殺害した。

修士課程に在籍していた2人は2023年に出会い、カジュアルな関係を始め、2024年2月に性行為をした。

だが、自称「極度の潔癖症」の王さんは性行為の後、自身の体に発疹があることに気づいた。思い悩んだ末、性感染症に感染していると「確信」した。

王さんはマイケルズ被告に性感染症検査を受けるよう強く求めたが、拒否された。

判事は判決言い渡しの際、「私の考えでは、性感染症検査を受けようとしなかったことは、あなたが思いやりのかけらもない人間であることを示している」と述べた。

マイケルズ被告は2024年3月20日、王さんをなだめようと自宅を訪問。50分間のうちに、王さんを刺したり首を絞めたりして殺害した。

判事は、マイケルズ被告が「全体的な状況に激高し」、王さんの顔2か所を刺し、首を絞めて殺害したと認定。「あなたは感情を抑えられずに怒りを爆発させてしまった」と述べた。

マイケルズ被告は裁判で、王さんがナイフを手に近づいてきたことがきっかけで、正当防衛だったと主張した。

だが、判事はマイケルズ被告の説明は「一切受け入れることができない」として認めなかった。

ゴールドスミス校で創作文芸を学んでいた王さんは、法廷で「穏やかで前向きな性格」で「才能のある作家」と評された。

王さんの家族は法廷で読み上げられた声明で、王さんは「熱心に語学に取り組んでおり」、特に英国留学は「夢」だったと述べた。(c)AFP