イスラエル、ガザ保健省発表の戦争死者数7万1000人超を認めず
このニュースをシェア
【1月31日 AFP】イスラエル軍は30日、パレスチナ自治区ガザ地区での戦争による死者が、2023年10月以降7万1000人に達したというガザ保健省の発表を受け入れたと同国メディアが報じたことについて、これを否定した。
軍報道官のナダブ・ショシャニ中佐はソーシャルメディアへの投稿で、「(軍は)報じられた詳細は公式のデータを反映するものではないと明確にする」と述べ、「この件に関するいかなる発表や報告も、公式かつ適切な手続きを通じて行われる」と続けた。
イスラエルの左派系日刊紙ハアレツは29日、軍が「保健省の推計、すなわちイスラエル・ガザ戦争で約7万1000人のパレスチナ人が死亡したという数字を受け入れた」と報じていた。
同紙は、軍が「死者のデータを分析し、そのうち何人が戦闘員で、何人が民間人なのかを調べている」と付け加えた。
この戦争は、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃をきっかけに始まった。
それ以降、イスラエルの報復的な軍事作戦によって、ガザでは7万1667人のパレスチナ人が死亡したと、保健省は述べている。
イスラエル当局はこれらの数字の信頼性に繰り返し疑義を呈し、ハマスの支配下にある行政を信用できないとしている。イスラエルや米国、欧州連合(EU)はハマスを「テロ組織」と指定している。一方で国連(UN)は、保健省の数字は信頼できるものとみなしている。
死者のうち武装した戦闘員の割合については明示されていないが、同省は、死者の半数以上が子どもや女性だとしている。
また同省の統計は、イスラエルの爆撃や戦闘で死亡した人のみが記録されたもので、イスラエルの攻撃で壊滅した地域のがれきからまだ遺体が収容されていない死者や、戦争による間接的な死は含まれていない。(c)AFP