【1月31日 AFP】米司法省は30日、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告に関する数百万ページの文書や写真、動画を公開した。

司法副長官のトッド・ブランシュ氏は記者会見で、ドナルド・トランプ米大統領のかつての親友であるエプスタイン元被告に関する膨大な資料の精査について、ホワイトハウスは一切関与しておらず、「われわれの精査方法や、何を確認し、何を黒塗りにし、何を黒塗りしないかについて(ホワイトハウスは)指示していない」と述べた。

司法省によれば、今回公開される文書の一部には、2020年大統領選前に米連邦捜査局(FBI)に提出されたトランプ氏に関する「虚偽で扇情的な主張」が含まれているという。

かつてトランプ氏の個人弁護士を務めていたブランシュ氏は、300万件超の文書、18万枚の画像、2000本の動画から、大統領に不利な内容が黒塗りされたという見方を否定。「われわれはトランプ大統領を守っていない」「誰かを守ったり、守らなかったりということはしていない」と述べた。

ブランシュ氏によれば、エプスタイン元被告のために未成年少女をあっせんした罪で有罪となり、20年の刑に服しているギレーヌ・マクスウェル受刑者を除き、少女や女性の画像はすべて黒塗りにされるという。

「女性を黒塗りせずに男性だけを残すことが不可能な場合を除き、男性の画像は黒塗りしていない」とブランシュ氏は語った。

これまでに公開された文書では、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏や映画監督のウディ・アレン氏といった著名人、学者、トランプ氏やビル・クリントン元大統領を含む政治家らとのエプスタイン元被告の関係を明らかになっていた。

この日公開された文書の中にあったメールの下書きには、エプスタイン元被告がゲイツ氏が不倫をしていたと主張するものもあったが、ゲイツ財団は米紙ニューヨーク・タイムズへの声明でこれを否定した。

別のメールでは、エプスタイン被告が映画『フォレスト・ガンプ/一期一会(Forrest Gump)』などのプロデューサーで、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のニューヨーク・ジャイアンツのオーナーでもあるスティーブ・ティッシュ氏を複数の女性と結び付けていた。

これまでにエプスタイン元被告の犯罪に関連して起訴されたのは、元交際相手のマクスウェル受刑者ただ一人であり、ブランシュ氏は今回の新資料がさらなる訴追につながるとの期待を抑えるような発言をしている。

これまでに公開された記録には、トランプ氏とクリントン氏の名前が頻繁に登場するが、どちらも不正行為を指摘されていない。(c)AFP