「数字は幻想」韓国サムスン会長が社員2000人に伝えた“真の勝者の条件”
このニュースをシェア
【01月31日 KOREA WAVE】韓国サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)会長は、半導体市況の回復を背景に同社が最高水準の業績を記録している状況下でも、過度な楽観論に強い警戒感を示した。足元の実績改善を一時的な反発と捉え、根本的な体質転換と技術の「超格差」回復を急ぐべきだとのメッセージを打ち出した。
サムスングループは最近実施した役員向けセミナーで「数字が多少改善したからといって自己満足する段階ではない。今こそが競争力を取り戻す最後の機会だ」とのメッセージを共有した。メモリー半導体の市況回復による実績反転を、構造的な回復と誤認すべきではないとの強い危機感が背景にある。
このメッセージは、サムスン電子を含む全系列会社の副社長以下、約2000人を対象とした「サムスンらしさ復元のための価値教育」の一環として伝えられた。教育の場では、今月初めに社長団夕食会で初公開された、イ・ゴンヒ先代会長の経営哲学を収めた映像も上映された。
映像では、イ・ゴンヒ氏が語った「サンドイッチ危機論」が紹介され、イ・ジェヨン会長は「競争構図は変わり、状況は当時よりもはるかに深刻だ」との認識を示したという。米中覇権競争、技術ブロック化、サプライチェーン再編が同時に進行し、企業に求められる戦略判断と負担が一段と重くなっている現実を直視すべきだとの趣旨だ。
「最後の機会」という表現には、今回の業績回復を構造改革につなげられなければ、再び決定的な好機を失いかねないという危機意識がにじむ。実際、サムスン電子は高帯域幅メモリー(HBM)分野で出遅れ、33年間守ってきた世界DRAM市場首位の座を明け渡した。こうした失敗を二度と繰り返さないという決意表明とも受け止められている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News