【1月31日 AFP】スペインの左派ペドロ・サンチェス首相は30日、米実業者イーロン・マスク氏や右派に批判されている不法移民約50万人を合法化する計画を正当化した。

スペインの左派政権は27日、政令によって不法移民約50万人を合法化する計画を承認した。移民政策を厳格化している他の欧州諸国と逆行する動きだ。

マスク氏はX(旧ツイッター)で、この計画を「選挙工作」と評した右派インフルエンサーの投稿をリポストし、「うわー」とコメントした。

数百万回閲覧された右派インフルエンサーの投稿は、サンチェス氏が事実上、忠実な有権者を輸入することになると主張している。

サンチェス氏は29日夜にXでマスク氏に返信し、「火星は待てる。人類は待てない」と述べた。人類がいつか他の惑星に旅するというマスク氏がしばしば繰り返す考えに言及したものだ。

さらに、サンチェス氏は30日に英語で自身の移民政策を正当化する動画を投稿し、自身の移民政策を「行き過ぎだ」と批判する匿名の人物に呼び掛け、「聞かせてほしいのだが、権利を認めることがいつから過激なものになったのか? 共感がいつから例外的なものになったのか?」と述べた。

さらに「スペインは何よりも歓迎の国であり、尊厳、共同体、そして正義こそが私たちが選ぶ道だ」と付け加えた。

サンチェス氏は、移民がスペイン経済の鍵であり、昨年は経済成長率2.8%を記録したと主張している。これはユーロ圏全体の経済成長率1.5%の約2倍に相当する。

スペインは少子高齢化に直面しており、サンチェス氏は移民が労働力の維持と年金制度の維持に貢献していると述べた。

主要野党である中道右派・国民党と極右政党「ボックス」は、不法移民の合法化は不法移民の流入を助長するとして左派政権を激しく非難している。(c)AFP