「地下の宝(資源)」が次々に発見される中国
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【2月4日 People’s Daily】深い地下から広大な高原まで、エネルギー鉱物から戦略的新興資源まで、「第14次五か年計画」期間における中国の鉱物資源探査と開発は目覚ましい成績を上げ、鉱物発見のブレークスルーの朗報が次々に報告されている。
自然資源部の最新データによると、2025年上期、全国の石油・ガス以外の鉱物探査への投資は引き続き急速な伸びを維持し、前年同期比23.9%増となった。中国の「地下の宝(資源)の地図」は急速に照らし出されつつある。
東は四川省(Sichuan)から西は新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)まで、チベット高原の奥地を横断する「アジア・リチウムベルト」、この全長2800キロにわたって蛇行するリチウム鉱帯の発見は、中国の「第14次五か年計画」期間における鉱物資源探査のブレークスルーの象徴的な成果の一つと見なされている。「アジア・リチウムベルト」の発見に加え、内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)、湖南省(Hunan)などでの鉱物資源探査のブレークスルーにより、中国のリチウム埋蔵量の世界シェアも大幅に上昇し、世界順位は第6位から第2位に躍進した。
鉱床成因理論と探査技術において、中国は海外技術の借用から独自の革新的な技術への飛躍を実現した。技術イノベーションの面では、ドローン、衛星リモートセンシングなどの「空中偵察兵」が、四川省西部の「ジャジカ鉱区」や新疆の西崑崙山脈などで大いに活躍した。地中ガス測定、リチウム同位体トレーサー、高密度電気探査法などの「地下探査装置」が、掘削計画の配置に精密な座標を提供した。
中国地質科学院鉱産資源研究所の責任者は「一連の新技術・新手法は、掘削工事の計画配置に現代的な技術サポートと多面的な根拠を提供し、探鉱の成功率を大幅に高め、探査周期を短縮し、探査コストを削減した」と強調する。また「現在中国が累計で査定した酸化リチウム資源量は、20年前の全国総量の17.5倍に達している。『アジア・リチウムベルト』の発見は、資源の基盤を固め、リチウム電池から下流の新エネルギー車などの産業の健全で秩序だった発展を促進している。地方経済、特に戦略的新興産業の計画的配置をリードし、地域経済の転換と高度化にとって極めて重要な意義を持つ」と説明している。
「アジア・リチウムベルト」のブレークスルーは、まさに近年の中国における「百花繚乱」とも言うべき様々な多くの鉱物資源探査・開発の縮図である。
自然資源部が発表した「中国鉱産資源報告(2025)」によると、24年、中国の地質調査投資は1159億9400万元(約2兆6249億円)で、4年連続の増加となった。「第14次五か年計画」期間中、探鉱への累計投資額は約4500億元(約10兆1835億円)に達し、全国で新たに150か所の鉱床地が発見された。
エネルギー鉱物を保障する力は持続的に向上している。新たに10か所の億トン級油田と19か所の千億立方メートル級ガス田が発見され、石油とガスの埋蔵量はハイレベルの増加を続け、石油の安定生産(年間2億トン)を支え、天然ガス生産量は2400億立方メートルを突破した。新疆のイリ、内モンゴルのオルドスなどの5つの大型ウラン鉱床基地の資源基盤が固められ、新たに10か所の大型ウラン鉱床が発見され、中国のウラン資源安全保障の水準を効果的に向上させた。
主要鉱物の埋蔵量増加と生産量は著しく拡大した。山西省(Shanxi)孝義市(Xiaoyi)のボーキサイト(アルミニウム鉱)、黒竜江省(Heilomgjiang)多宝山鎮の銅鉱山、山東省(Shandong)膠東地域の金鉱山、遼寧省(Liaoning)鞍山市(Anshan)・本渓市(Benxi)の鉄鉱山など、古くからの鉱区の深部と周辺部で一連の重大な鉱床が発見され、鉱山寿命が大幅に延長された。
新たな鉱区も次々と出現し、遼寧省大東溝金鉱山は一次評価で金資源量が約1500トンと推定された。また渤海(Bohai)沿岸地域で世界クラスの大型金鉱床が形成されている可能性がある。
戦略的新興産業向けの鉱物で重大な鉱床発見探鉱があった。自然資源部の許大純(Xu Dachun)副部長は「我々は科学技術を使って資源を獲得し、革新的な鉱床成因理論と重要技術のブレークスルーを通じて、戦略的新興産業の急速な発展を力強く支えている」と話す。
まずヘリウムガスを見ると、これは半導体、航空などの分野に広く利用されているが、従来は主に輸入に依存していた。中国は天然ガスからヘリウムを抽出する技術の研究開発に成功、ヘリウムガスの開発を無から有へ重大な飛躍を実現し、国内の生産能力で国家の中核的ニーズを満たすことができるようになった。
次に高純度石英は、半導体、太陽光発電産業に不可欠な資源だが、これまでは大きく輸入に依存していた。中国は高純度石英鉱を独立した鉱種と位置づけ、その探査・開発を強化した。河南省(Henan)、新疆ウイグル自治区などで複数の高純度石英鉱床を発見したことは、中国のハイテク産業におけるサプライチェーンの安全を保障する上で重要な意義を持つ。
許副部長は「レアアースについても朗報がある。内モンゴルの白雲鄂博鉱区で、新たに約5000万トンのレアアース資源量が確認された。21世紀に入ってから世界最大の希土類鉱探査成果であり、中国の世界一の希土類大国としての地位をさらに固めるものだ」 と述べた。(c)People’s Daily /AFPBB News