【1月30日 AFP】デンマーク自治領グリーンランドの首都ヌークのアバラーチ・オルセン市長は29日、ドイツ人コメディアンが市内で米国旗を掲揚として失敗したことを受けて、メディア関係者やコンテンツ制作者に対し責任ある行動を取るよう呼びかけた。

独バイエルン州出身のコメディアン、マクシ・シャフロート氏(41)は28日、ヌーク文化センター近くの旗ざおに星条旗を掲げようとしたが、通行人の怒りを買って制止された。

現場にいたAFP記者によると、シャフロート氏は問いただされた際に米国の職員だと名乗ったものの、地元住民の冷たい視線を浴びながらその場を去った。

地元メディアによると、シャフロート氏は警察に通報されて罰金を科された。

オルセン氏は「首都の文化センターで、数週間にわたりわが国に対して軍事力を示唆してきた軍事大国の旗を掲げるのは、冗談ではない」とし、「面白くなく、非常に有害だ」と述べた。

グリーンランドの人々、特に子どもたちが現在の状況に不安と恐怖を感じていると述べたオルセン氏は、「その恐怖を、コンテンツやクリック数、笑いのために増幅させるのであれば、それは大胆でも創造的でもない」と続けた。

シャフロート氏は、公共放送の北ドイツ放送(NDR)で放映され、100万人以上が視聴する風刺番組「Extra Drei」に出演し、同国内で知られている。

同局は、デンマークのリツァウス通信および独ニュース週刊誌「シュピーゲル」に対する声明で今回の出来事について「遺憾の意」を表明した。(c)AFP