【1月29日 AFP】米ミュージシャンのブルース・スプリングスティーンさん(76)が28日、トランプ政権による移民取り締まりへの怒りを込めた新曲を発表し、ミネアポリスで連邦職員に射殺された2人の市民に敬意を表した。

楽曲「ストリーツ・オブ・ミネアポリス」についてスプリングスティーンさんは「国家によるテロ」への反応だとインスタグラムへの投稿で説明した。

武装した移民・税関捜査局(ICE)職員の行動が地元の激しい抗議を呼ぶこととなったとし、「24日に曲を書き、27日に録音した。ミネアポリスで起きている国家によるテロへの対応として、今日ここで公開した」と述べた。

「この曲はミネアポリスの人々、罪のない移民たち、そしてアレックス・プレッティさんとレニー・グッドさんの記憶に捧げる」とし、射殺された市民2人についても触れながら「自由を守れ」と訴えた。

スプリングスティーンさんは、率直な言葉でドナルド・トランプ米大統領を批判することで知られている。「ストリーツ・オブ・ミネアポリス」でもその様子がうかがえる。

新曲の歌詞では、ミネアポリスに降り立った多数のICE職員を「キング・トランプの私設軍隊」と呼び、「占領者のブーツ」を履き、「コートに銃を装備」していると表現し、トランプ政権による不法移民摘発の様子を描写している。

曲の冒頭では、「慈悲があるべき場所には血まみれの足跡があり、雪に覆われた通りに放置された2人の死者:アレックス・プレッティとレニー・グッド」と歌っている。

庶民派のギターミュージックと社会意識の高い労働者階級のアンセムである「ボーン・イン・ザ・USA」「ザ・リバー」「ロザリータ」などの楽曲で知られるスプリングスティーンさんは、2024年の大統領選では、民主党候補のカマラ・ハリス氏を支持した。

当時、トランプ氏については「米国の暴君になろうとしている」と述べ、「この国とその歴史、米国的であることの意味を理解していない」と指摘していた。(c)AFP