【2月6日 東方新報】困難にぶつかったとき、誰かの生き方や経験を思い出して前に進む力を得る人が多いことが分かった。中国青年報(China Youth Daily)傘下の中国青年報社社会調査センターは、アンケートサイト「問巻網(Wenjuan.com)」と共同で1334人を対象に行った調査では、86.4%が「困難を乗り越える支えとなるロールモデルがいる」と回答し、96.6%が「つらいときにロールモデルの経験で自分を励ましている」と答えた。

ロールモデルに備わっていてほしい資質としては、「前向きで楽観的な人生観」(64.2%)が最も多く、「困難に直面したときの粘り強さ」(51.9%)、「夢を追い続ける強い意志」(51.0%)が続いた。

上海市在住の90年代生まれの周子沫()さんは、母親をロールモデルとしてきた。「努力して大学に進学し、仕事でも成果を積み重ねてきた姿を見て育った。退職した今も充実した生活を送っている」と話す。北京で大学に通う岳弋茹(Yue Yiru)さんは、卓球の王曼昱(Wang Manyu)選手に注目する。「東京五輪で急きょ出場しながら、年齢以上の落ち着きを見せた姿に心を打たれた」という。

調査では、ロールモデルとして「国家功労者や時代の模範」(43.9%)や「歴史上の著名人・偉人」(40.8%)を挙げる人が多かった一方、「身近な家族や年長者」(26.2%)や「書籍・映像作品の登場人物」(21.1%)など、日常に近い存在を挙げる回答も目立った。

北京市のIT企業に勤める肖燃(Xiao Ran)さんは、ドラマ『士兵突击(英題:Soldiers Sortie)』の主人公に影響を受けたという。「環境に左右されず、自分のやるべきことを続ける姿勢は、いまの若者にも通じる」と語る。また、抗日戦争に関する歴史書を読んだ経験から、「個人の成長を社会や国の発展と結びつけて考える大切さを学んだ」と話した。

職場に出たばかりの00年代生まれの周赛洋(Zhou Saiyang)さんは、将来への迷いを抱えながらも、テニスの鄭欽文(Zheng Qinwen)選手の姿に励まされている。「苦しい場面でも歯を食いしばって戦う姿に勇気をもらった」と語る。

調査では、困難なときにロールモデルの経験を「よく思い出す」と答えた人は52.2%に上った。回答者の多くは、他者の歩みを通じて自分自身を見つめ直し、前向きに挑戦する力を得ているようだ。(c)東方新報/AFPBB News